2011年10月31日

武士道の精神

 日本伝統の剣道、弓道等は立ち居振る舞いに厳しい礼儀・作法が求められます。たとえ勝っても負けても、試合が終われば礼をもって相手を敬う気持ちを表します。その動作の見事さに心が動きますね。身を美しくする、と書いて躾(しつけ)と読みます。立ち居振る舞いの美しさは心の美しさも表しますが、自然のうちに得られるものではありません。

 知勇兼備の武将として、戦国の世に名をはせた立花道雪がいます。彼は九州の大名・大友家に仕えていました。鬼道雪との異名もありましたが、武勇にたくましいだけでなく、士卒に対する態度は親が子に接するがごとくであったそうです。

 道雪は常々、言っていました。“士に弱い者はいない。もし弱い者がいたら、それは大将の罪である。もし他家に仕えて遅れている士がいたら、当家に仕えよ。必ずや勇士に鍛え上げてみせよう”と。(中村彰彦著『名将と名臣の条件』)

 群雄割拠の世。国を守る精兵をいかに育成するか。そのために道雪は臣下を励ました。その激励は、安っぽい同情などではありませんでした。一人の士を立派に育ててみせるとの熱情にあふれていたそうです。

 立花道雪についてもっと詳しくは下のリンクを
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E8%8A%B1%E9%81%93%E9%9B%AA

 今、日本の政界(与党)に、このような立花道雪のような「武士道の精神」を持っている人は見当たりません。
  

Posted by mc1460 at 11:56Comments(0)TrackBack(0)つぶやき