2011年10月05日

まだスタートしたばかり

 ブログを書き始めて一週間。試行錯誤しながら文章を綴っています。

 「私はまだ『これが自分の小説である』と言えるほどのものを書いていない」(「朝日新聞」昭和37年3月1日付)。作家・山本周五郎が自らの小説に対して綴った所感です。『赤ひげ診療譚』『樅ノ木は残った』など、数々の名作を発表した後のことです。周五郎は「すべては『これから』のことである」と強調する。彼の心には「これまで」に書いてきたものに関心はなかったのです。
 「生涯一書生」を座右の銘とした作家・吉川英治も、常に前を見つめ、高みを目指しました。「小さな山の頂へ、ドッカと胡床をかいてしまうようなことになっては、もう人間もお仕舞である。進歩も発展も何も彼もなくなる」(『われ以外みなわが師』学陽書房)と。

 まだスタートしたばかり 訪問者が多くなるよう切磋琢磨していきます。

  

Posted by mc1460 at 19:12Comments(1)TrackBack(0)つぶやき