2011年10月15日

チリの鉱山落盤事故の救出劇

 ずいぶん前の出来事のように思っていましたが、わずか1年前の事です。〈10月13日に69日ぶりに救出〉南米・チリで鉱山落盤事故の救出劇がありました。東日本大震災以前のニュースは曖昧になっています。記憶とはこんななものですね。

 この鉱山落盤事故の救出劇に、世界中が快哉を叫びました。なんと地下700メートルの深さです。東京スカイツリー(634メートル)も完全に埋まるほどの暗黒の深さから、33人は生還しました。2カ月余にわたり、被災者にこまやかな配慮をしつつ、英知を集めた救出作業は見事でしたね。私もテレビ画面を見ていました。
 救出された33人は、ほとんどが“救出は自分が最後でいい”と譲り合ったそうです。病院に行かず、最後の一人が救出されるまで現場で見守りたいと伝えていました。仲間とは嬉しいものです。地球の反対側から、たくさんのことを教えてくれました。それは勇気であり、団結であり、絶望の淵にあっても希望を生み出す、人間の価値創造の力です。

《 救出劇のその後のこと 》

 チリ政府は今年8月、困窮対策として、50歳以上もしくは健康を害している14人に対し、月額25万ペソ(約3万7000円)の年金支給を開始しています。

 事故があったサンホセ鉱山は閉山し、鉱山を所有していたサンエステバン社は倒産しました。33人は会社に対し総額55億ペソ(約8億円)の損害賠償請求訴訟をおこしています。さらに31人が政府に対して「監督責任を怠った」として、1人につき2億5000万ペソ(約3700万円)を請求しているそうです。

この救出劇の映画が創られると聞いていましたが、どうなったのでしょう?

  

Posted by mc1460 at 19:28Comments(1)TrackBack(0)つぶやき