2011年10月19日

読書週間

 今月27日から「読書週間」が始まります(11月9日まで)。本を通して人類の英知の言葉に触れるひとときも大切ですね。

「読書週間」について

 終戦まもない昭和22年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催されました。
 そのときの反響はすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていきました。
 そして『読書週間』は、日本の国民的行事として定着し、日本は世界有数の「本を読む国民の国」になりました。
 いま、電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の流れは、大きく変容しようとしています。しかし、その使い手が人間であるかぎり、その本体の人間性を育て、かたちづくるのに、「本」が重要な役割を果たすことはかわりありません。
 暮らしのスタイルに、人生設計のなかに、新しい感覚での「本とのつきあい方」をとりいれていきませんか。

 『読書週間』が始まる10月27日が、「文字・活字文化の日」に制定されました。よりいっそうの盛り上がりを、期待いたします。 2011・第65回 読書週間標語 信じよう、本の力
http://www.dokusyo.or.jp/index.htm  より


 ところで、ノート型パソコンや携帯音楽プレーヤーなど、今やHDD(ハードディスク駆動装置)の小型・大容量化に欠かせないのが垂直磁気記録方式です。その記録方式を発明したのは東北工大の岩崎俊一理事長で、垂直磁気記録の父と呼ばれています。
 岩崎氏は、この記録方式の発想をトルストイの大著『戦争と平和』における“ボロジノの戦い”の描写の中から得たそうです。氏の弛まぬ研究・努力があればこそ世界的な技術革新につながったことは間違いありません。そのうえで、世界最高峰の文学作品に触れたことで発想のヒントがひらめいたことは、一冊の本が一人の人生を大きく変えた証左といえましょう。
 秋の夜長、良書に親しみましょう。


  

Posted by mc1460 at 21:43Comments(1)TrackBack(0)つぶやき