2011年10月11日

時代を変える偉業は、多くが地味なものです

 今年も日本人にノーベル賞の受賞が期待されましたが残念ながら選ばれませんでした。

 平成20年にはなんと4人が受賞しています。受賞者に共通するのは、研究成果の発表から受賞までに長期の時間を要した点です。物理学賞の南部陽一郎氏は1961年に発表した理論が、小林誠・益川敏英氏は73年の論文が評価されました。「理論を発表した当時は評価してもらえなかった」(小林氏)が、主張の正しさは後の実験によって次々と証明された。先見性に現実が追いついた結果といえましょう。

 化学賞の下村脩氏は、緑色蛍光たんぱく質の解明のために、オワンクラゲを85万匹も採取したそうです。海に漂うクラゲを手作業で捕まえ、物質を精製する――気の遠くなるような地道な作業が、生命科学の研究に飛躍をもたらす大発見へとつながりました。

 時代を変える偉業は、多くが地味なものです。正当な評価を受けるのに数十年かかる場合もあることでしょう。反対に安易に成し遂げられ、もてはやされた業績は、歴史の試練に耐えられず消え去ってしまうことでしょう。
 時代を変える偉業でなくとも、あなたしか出来ない事があるはずです。地道な労作業がいつか花を開きます。  

Posted by mc1460 at 19:01Comments(1)TrackBack(0)つぶやき