2015年09月10日

詩人プーシキン

 民衆の声を代弁し続けたロシアの詩人プーシキン。彼の「民に寄り添う心」を育んだのは、乳母アリーナといわれます。彼女はプーシキンに民話や格言を通し、庶民に語り継がれる〝人としての正しい生き方〟を教えました。
 プーシキンは、権力による迫害の中で数々の傑作を紡いだ。その渦中、彼の味方であり続けたのもアリーナでした。飾らない、愛情あふれる助言が、横暴に屈しない強さと優しさを、彼にもたらしたのです。  

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2015年09月09日

お客さまに喜んでいただくこと

 〝人が変われば、会社は変わる〟――経営コンサルタントで実業家の大久保恒夫氏は語っています。大久保恒夫氏は、かつて業績不振に陥っていたユニクロ、無印良品等を再建させた立役者です。その経営手腕に注目が集まっています。
 企業は、利益を生み出すために存在します。業績の数字に注目するのは当然ですが、氏は数字よりも「小売業の仕事はお客さまに喜んでいただくこと」だと訴えます。
 その基本は、気持ちの良い「あいさつ」。現場を支える従業員の誠実な姿と行動で顧客に満足してもらい、喜んでもらう。それが店舗への好感となり、やがて成果もついてくると大久保氏は考えています(『すべては人なんだ』商業界)  

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2015年09月08日

ユリの球根

 ユリの球根は、根ではなく「鱗茎」だそうです。短い地下茎の周りに、養分を蓄えた、うろこ状の葉(=鱗片)がたくさん重なり合っています。だから「百合」というそうです。
 「百」は「多く」の意味。ユリの鱗茎はイノシシなどの好物だが、食べられても、鱗片が一枚でも残っていれば、成長します。百合は「美しさ」と「強い生命力」を併せ持っているのです。  

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2015年09月07日

新時代の夜明けを開いた

 大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台。「西の小京都」と称される山口・萩市。ここにある、道の駅「萩往還」には、幕末の思想家・吉田松陰を中心に、高杉晋作、久坂玄瑞ら門下生の銅像群が立ち並んでいます。
 今年は松陰没後156年です。刑死の前日につづられたのが、遺言の書「留魂録」。死を覚悟した松陰は、「頼むぞ、心の底から頼むぞ」と、後事を弟子に託す言葉を紡ぎ続けました(奈良本辰也著『吉田松陰著作選』講談社学術文庫)。
 遺志を受け継いだ弟子たちが、新時代の夜明けを開いたのです。  

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2015年09月06日

先祖の名前

 「紀元前1050年にまで遡って、先祖の名前を、全て言うことができます」。そう語るのは、アジア屈指の経済学者で、シンガポール・南洋理工大学のリム・チョンヤー博士です。
 リム博士の先祖は、中国古代、殷王朝の紂王の時代の忠臣・比干とされる。彼は、一命を賭して、紂王の暴政を諫めたために、無残にも殺されてしまう。しかし、比干の子孫は生き延びて、以来、約3000年間、家系が続いているという。
 相当な先祖の数になると思われますが、リム博士は「先祖の一人一人の名前を続けて読むと、一つの詩のようになっていますから覚えやすいのです」と笑って答えます。ユニークな中にも、先人の足跡を断じて忘れぬ深き執念を感じました。  

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2015年09月05日

生活のリズム

 夏休みが終わり、街に登下校の風景が戻りました。生活のリズムを取り戻すのに一苦労という児童や生徒もいることでしょう。
 スケジュールには日、週、月などの単位がありますが、“生活のリズム”を考える際は、「1週間」を基準にするのがよいという。うつ病や睡眠障害が専門の西多昌規医師は“「1日」「1カ月」よりリズムに乗りやすく、「頭の中」でイメージしやすい”と、「週単位」で考えることを提唱しています(『水曜日に「疲れた」とつぶやかない50の方法』朝日新書)
 もちろん、「1週間」が該当しない場合も多いと思います。厚生労働省の調査によると、労働者の約2割が深夜業務に携わっています。西多医師は、「夜勤明けはサングラスをかけて家路に就く」など、交代制勤務の人々にも具体的な助言を送っています。朝の強い日光を避けることが、午前中の心地よい仮眠を助けるからだそうです。  

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2015年09月04日

勿来発電所(なこそはつでんしょ)

 福島県いわき市の沿岸地域。津波で大きな被害を受けた町の中に、大きな煙突が見える。常磐共同火力株式会社の勿来発電所(なこそはつでんしょ)です。
 同発電所の沿革は特徴的です。1950年代、国のエネルギー政策の転換で、石炭は石油に取って代わられようとしていた。特に、石炭のなかでも、質の悪いもの(低品位炭)の需要はどんどん低下しました。
 「やっかいもの」とされた低品位炭を専門に扱う発電所として、「勿来(なこそ)」は建設されました。さらに、国内の炭鉱が縮小するにつれ、質の異なる海外炭の利用や、重油との混合も余儀なくされました。さらに、石炭を液化・気化し、環境負担の低い発電も考案したのです。さらに、汚泥や木材も燃やせるようになったのです。
 政府の政策、経済効率や環境への意識の変化――それらに翻弄されたかに見える「勿来」は、それら全てを乗り越え、多様な発電が可能な、最先端の発電所として、今、内外の高い評価を誇っています。

 ※ 勿来発電所10号機(定格出力25万kW)は,2015(平成27)年5月29日から12月23日までの期間(209日間),定期事業者検査を実施するため,運転を停止しています。
  

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2015年09月03日

最も幸せな国

 “最も幸せな国はどこか”。海外のシンクタンクが独自の調査結果によると第1位がバヌアツ。南太平洋に浮かぶ小さな島国だ。2位コロンビア、3位コスタリカと中南米の国々が上位を占めています。
この調査には、国民総生産といった通常の経済指標は用いていません。平均寿命や生活の満足度、生きていくために必要な環境条件などを要素としたデータをもとに、順位付けしたものです。日本は178ヵ国中95位。先進国と言われる国でも、ドイツ81位、アメリカ150位となっています。
むろん今回の結果が、すべてではないでしょう。しかし、1位に選ばれたバヌアツの人の感想は印象深い。「わずかで満足できる。それが私たちのよさだ」と。
  

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2015年09月02日

夏太りになる人

 この夏は例年以上の厳しい暑さでした。夏バテは夏やせにつながると思いきや、最近は夏太りになる人も少なくないそうです。それは「暑いから体がもたない」と頑張って食べるものの、「暑いから動かない」ことが原因のようです。
 食事は、私たちの命の土台。自分で栄養をつくることのできない人間は、生きる糧を、他の生き物から取り入れる必要があります。食べなければ、生きていけない生物なのです。
  

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2015年09月01日

白金小学校の校長

 関東大震災が起こった1923年(大正12年)9月1日、創価学会の牧口初代会長は東京の白金小学校の校長でした。震災後、児童らと衣類や教科書を集め、被災家庭に配る支援活動を行いました。
 また、今でいう仮設住宅に暮らす子どもの健康を心配し、翌夏には涼しい場所で林間学校も開きました。〝子を持つ家庭が何を悩んでいるか〟〝子どもたちがつらい思いをしていないか〟。被災した人々の苦しみに寄り添い、尽くしたいという初代会長の慈悲と情熱が感じられます。  

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