2015年09月04日
勿来発電所(なこそはつでんしょ)
福島県いわき市の沿岸地域。津波で大きな被害を受けた町の中に、大きな煙突が見える。常磐共同火力株式会社の勿来発電所(なこそはつでんしょ)です。
同発電所の沿革は特徴的です。1950年代、国のエネルギー政策の転換で、石炭は石油に取って代わられようとしていた。特に、石炭のなかでも、質の悪いもの(低品位炭)の需要はどんどん低下しました。
「やっかいもの」とされた低品位炭を専門に扱う発電所として、「勿来(なこそ)」は建設されました。さらに、国内の炭鉱が縮小するにつれ、質の異なる海外炭の利用や、重油との混合も余儀なくされました。さらに、石炭を液化・気化し、環境負担の低い発電も考案したのです。さらに、汚泥や木材も燃やせるようになったのです。
政府の政策、経済効率や環境への意識の変化――それらに翻弄されたかに見える「勿来」は、それら全てを乗り越え、多様な発電が可能な、最先端の発電所として、今、内外の高い評価を誇っています。
※ 勿来発電所10号機(定格出力25万kW)は,2015(平成27)年5月29日から12月23日までの期間(209日間),定期事業者検査を実施するため,運転を停止しています。
同発電所の沿革は特徴的です。1950年代、国のエネルギー政策の転換で、石炭は石油に取って代わられようとしていた。特に、石炭のなかでも、質の悪いもの(低品位炭)の需要はどんどん低下しました。
「やっかいもの」とされた低品位炭を専門に扱う発電所として、「勿来(なこそ)」は建設されました。さらに、国内の炭鉱が縮小するにつれ、質の異なる海外炭の利用や、重油との混合も余儀なくされました。さらに、石炭を液化・気化し、環境負担の低い発電も考案したのです。さらに、汚泥や木材も燃やせるようになったのです。
政府の政策、経済効率や環境への意識の変化――それらに翻弄されたかに見える「勿来」は、それら全てを乗り越え、多様な発電が可能な、最先端の発電所として、今、内外の高い評価を誇っています。
※ 勿来発電所10号機(定格出力25万kW)は,2015(平成27)年5月29日から12月23日までの期間(209日間),定期事業者検査を実施するため,運転を停止しています。
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