2018年10月11日

決勝点が明確だったからです

 私も活用している、5年日記『道』(聖教新聞社刊)では、四季を彩る池田先生の写真と箴言が月ごとに紹介されています。10月の写真は秋空に映えるナポレオン像。箴言は「大事なことは/勇気の一歩である/今、自分ができることから/一日一日/一つ一つ/挑戦していくことだ」と。
 ナポレオンのモットーは「一瞬たりとも失ってはならない」。彼に反対する勢力との和平会議でのこと。反対勢力は、2日間の猶予を申し出た。彼は言った。「2時間でできることに、2日もかけはしない」。電光石火のスピードこそナポレオンの真骨頂でした。
 彼は命令書の余白に、自分の手で「活発! 迅速!」と書き込みました。“明日やればいい”“誰かがやるだろう”という「先延ばし」「逃げ」の心を徹底して追い出したのです。「勝利は蓋しわが神速果敢なる行動の中に在ったのだ」(難波浩訳)
 なぜ迅速果敢な行動ができたのか。決勝点が明確だったからです。彼の素早い決断は、「必ず勝つ!」との強き一念を燃やし、最高の作戦を考え抜いていた結果にほかならないのです。  

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2018年10月10日

万国共通です

 54年前の1964年10月10日、東京五輪の開会式でした。秋晴れの国立競技場には、過去最多となる94カ国・地域の旗が掲げられました。ひときわ誇らしく翻ったのは、戦後、植民地からの独立を遂げたアフリカ諸国の新国旗。さらに2週間後の閉会式では、この日、独立を果たしたザンビアの選手たちが真新しい旗を手に行進したのです。
 半世紀前の五輪は、戦後の〝新たな世界の到来〟を告げる祭典ともなりました。その後も新しい国々が生まれています。2年後の東京五輪では、いくつの旗を迎えるでしょうか。
 国旗のない国はありません。そして各国の旗には、それぞれ深い意味が込められています。一つの旗を掲げ、力を合わせて良い国をつくろうと願う心は、万国共通です。
  

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2018年10月09日

学校以外の「学びの場」

 「10(じゅ)」と「9(く)」の語呂合わせから、今日、10月9日は「塾の日」だそうです。
 文部科学省の調査では、全国の小中学校で、不登校の児童生徒数は約12万人もいるそうです。そのセーフティーネットとして、学校以外の「学びの場」の重要性が高まっています。  

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2018年10月08日

三つの坂

 結婚式のスピーチなどでしばしば耳にするのが「三つの坂」です。曰く、①上り坂②下り坂、そして③まさか、です。人生、調子が良い時も、悪い時も、さらに予想もしない出来事が起きた時も、力を合わせて乗り越えてほしいという励ましです。
 「まさか」と、一瞬ひるむほどの困難に出あう――程度の差はあれ、誰にでも経験のあることでしょう。人生の先輩方が、自身の経験と重ね合わせて語るからこそ、心に響く助言になるのかもしれません。
 では、ピンチの時にどうするか。“赤毛のアン”で有名なカナダの作家モンゴメリーは、主人公のアンに語らせています。「小さな障害は、笑いの種だと思い、大きな障害は、勝利の前兆だと考えられるようになったの」(掛川恭子訳『アンの愛情』講談社)と。
 創価学会の池田先生はこの言葉を紹介し、「状況が厳しければ厳しいほど、強気で人生を生き抜いていくことだ。勇気をもって、断固として前へ、また前へ、突き進んでいくことだ」と述べています。そうだ!! 強気で前進だ。  

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2018年10月07日

厳しい条件の中で育てることで

 全国一のカキ養殖量を誇る広島県。身を大きくするのに必要な、大切な工程があるそうです。それは、カキの幼生を“潮の干満にさらす”こと。わずか約0・3ミリの幼生は、外気に当てるなど厳しい条件の中で育てることで、濃厚な味わいと豊富な栄養分を持つのだそうです。
 今回の台風で被害が心配されましたが、順調よく育っているそうです。  

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2018年10月06日

世界の平和なくして日本の平和なし

 「憲政の父」と呼ばれた尾崎行雄は、かつて積極的な武力行使を主張する国家主義者でした。その思想に変化をもたらしたのが第1次世界大戦です。
 戦後、欧米視察に赴いた氏は、凄惨な光景に衝撃を受け、国家主義を批判するようになりました。軍国主義に傾斜していく社会にあって、軍縮を訴え、普通選挙の実施を求める運動を展開しました。そのため“国賊”と罵られましたが、「世界の平和なくして日本の平和なし」との信念のままに行動を続けたのです。
 氏は人生の目的について、一家の幸福を増すためには、一国の幸福、ひいては全世界の幸福を増さなければならないことから、「自国はもちろんのこと世界人類のため各々その分に応じて、貢献すべき」と訴えた(『咢堂言行録』世論時報社)そうだ!!そのとおり。  

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2018年10月05日

勝つ(WIN)

 アメリカのある高校にラグビー部を全国優勝の常連に押し上げたコーチがいます。彼が訴え続けた言葉は「勝つ(WIN)」。これは“試合の結果”以上の意味を持っていたのです。
 彼の言う「WIN」とは「今、何が重要か(What’s Important Now?)」の頭文字。チーム全員が、常に自らに問い掛け、考えるべきだと彼は言います。過去にとらわれたり、相手の出方を気にしたりするのではなく、「今、この瞬間」を意識し、やるべきことに集中する指導方針で常勝チームを育てた(グレッグ・マキューン著『エッセンシャル思考』かんき出版)そうだね!!  

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2018年10月04日

「学ぶ」の語源は「まねぶ=まねる」

 昨年、“幻の逸品”が発見されました。江戸初期の芸術家・本阿弥光悦作の赤筒茶わん「有明」です。「光悦十作」に選ばれていましたがこれまで所在不明になっていたのです。
 光悦は1615年、京都・鷹峯に“芸術村”を開きました。ここで俵屋宗達や尾形光琳ら、多くの芸術家が創作にいそしんだのです。後に光悦と宗達を祖とする「琳派」と呼ばれる流派が誕生しました。
 宗達の作品で有名な“風神雷神”があります。琳派の画家たちは代々、宗達を手本にして風神雷神を描きました。江戸後期の画家・鈴木其一の「風神雷神図襖」(東京富士美術館蔵)もその一つです。宗達の優れた構図等を模写しつつ、独自性を加えていることがうかがえるーます。美術史家の大野芳材氏は、「それぞれの画家は模写を通して自らに向き合い、創造に進む機会として、それに取り組んだのではなかったか」と考察しています。
 「学ぶ」の語源は「まねぶ=まねる」との説があります。優れた人の模倣を重ねる中で、人は多くのことを学び、成長していく。そこから新たな自身の可能性も発見できるのですね。  

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2018年10月03日

“よし、私が!”

 世界的に活躍する指揮者の佐渡裕氏。彼は1999年から毎年、一般公募で集まった1万人の合唱団と、ベートーベンの“第九”を演奏しています。
 小学生から90歳以上という合唱団員は、楽譜に縁のなかった人ばかりです。最初は皆、“私一人くらい歌わなくても大丈夫だろう”という気持ちでやって来ると語っています。そこで氏は訴えます。「ガラガラ声もキンキン声も全部受け入れるから、一人ひとりが主人公になってほしい」「一人ひとりの名前を持った音をつくりたい。山田さんなら山田さん、鈴木さんなら鈴木さんの声がほしい」。それぞれの人生を背負いながら集まって、共に心を震わせつつ、音楽をつくり上げる。氏は「一年分のドラマを抱えた一万人の主人公たちの存在」を感じるという(『棒を振る人生』PHP文庫)
 ただ歌うのではなく、自分らしく、自身の人生を懸けて歌えばこそ、深い感動を呼ぶのでしょう。何事も“誰かがやるだろう”と思えば、本当の力は出ないものです。逆に、“よし、私が!”と立ち上がれば、心は躍動し、想像以上の力も湧いてくるのです。  

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2018年10月02日

アンチエイジング

 「アンチエイジング」という言葉が、ちまたにあふれるようになって久しいですね。直訳すると「抗加齢」で、年齢を重ねることに対抗して若々しさを保つという意味だそうです。“人類永遠のテーマ”の一つといえるかもしれません。
 「不老は口から」――日本抗加齢医学会理事で、斎藤一郎氏が語っています。例えば口周辺の筋肉を鍛えると、しわやたるみが改善される。食べ物をよくかめば、脳が活性化するほか、だ液の分泌もよくなり口内の抗菌作用が高まる、など数々の効果が期待できるそうです。さらに“よく話す人は長生きする”との説を展開し、「話すこと」も若さを保つ重要な要素と訴えています。  

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2018年10月01日

各地の伝統精神

 「地を離れて人なく、人を離れて事なし」とは幕末の教育者・吉田松陰の言葉です。松陰は歴史、算術とともに、地理教育に力を注いだ(古川薫著『松下村塾』講談社学術文庫)
 創価学会の初代会長である牧口先生の著書『人生地理学』は、冒頭の松陰の言葉で結ばれています。同書では「地理学は地と人生との関係を説明する科学」との観点から、人間と環境が相互に作用し合うという、両者のダイナミックな関係性について論じられています。
 51年前の1967年(昭和42年)、池田先生は各方面の地域性などに着目し、指針を贈りました。九州には「常に先駆の九州たれ」。古来、日本の“文化の玄関口”であったことや、明治維新で重要な役割を果たした志士に九州出身者が多くいたという、史実を踏まえたものでした。
 中部の友には、交通の要衝であり、経済的にも要の地であることから、「広布の堅塁・中部たれ」と。このほか「人材の牙城・東北たれ」「常勝関西たれ」「楽土建設の革命児たれ」(四国)など、半世紀前に示された指針は今、各地の伝統精神となっています。  

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