2018年10月25日
人生、順風もあれば嵐もある
将棋棋士の大山康晴氏は十五世名人になった翌年、屈辱的な敗北を喫し、無冠に陥落しました。良い時は群がるマスコミも、潮目が変わると手のひらを返す。そんな大山氏を、父が励ました。「自分の将棋を指すように心掛けなさい」(『名棋士81傑 ちょっといい話』講談社)
そこからの巻き返しはすさまじかった。2年のうちに、王将、九段、名人の三冠を奪取し、以後、名人戦13連覇などを果たしました。さらに、がんの闘病も勝ち越えるなど、生き方そのものが“不死鳥”さながらであったのです。
氏は、あの父の言葉を、どう受け止めたのだろう。“肩書や立場ではなく、「将棋」という使命の舞台で、自分の信念を貫け”という指針として、胸に刻んだように思えてならない。
人生、順風もあれば嵐もある。忘れてならないのは、いかに周囲の状況が変わろうと“自分は自分”であるということです。何があろうと前を向いて、一つ一つ、誠実に努力を重ねる。いつか嵐がやんだとき、目覚ましい成長を遂げた自分を発見することでしょう。
大山氏は色紙に揮毫する際、「忍」とよく書きました。不遇の時代にこそ、本物の負けじ魂が磨かれるのです。
そこからの巻き返しはすさまじかった。2年のうちに、王将、九段、名人の三冠を奪取し、以後、名人戦13連覇などを果たしました。さらに、がんの闘病も勝ち越えるなど、生き方そのものが“不死鳥”さながらであったのです。
氏は、あの父の言葉を、どう受け止めたのだろう。“肩書や立場ではなく、「将棋」という使命の舞台で、自分の信念を貫け”という指針として、胸に刻んだように思えてならない。
人生、順風もあれば嵐もある。忘れてならないのは、いかに周囲の状況が変わろうと“自分は自分”であるということです。何があろうと前を向いて、一つ一つ、誠実に努力を重ねる。いつか嵐がやんだとき、目覚ましい成長を遂げた自分を発見することでしょう。
大山氏は色紙に揮毫する際、「忍」とよく書きました。不遇の時代にこそ、本物の負けじ魂が磨かれるのです。