2018年10月04日
「学ぶ」の語源は「まねぶ=まねる」
昨年、“幻の逸品”が発見されました。江戸初期の芸術家・本阿弥光悦作の赤筒茶わん「有明」です。「光悦十作」に選ばれていましたがこれまで所在不明になっていたのです。
光悦は1615年、京都・鷹峯に“芸術村”を開きました。ここで俵屋宗達や尾形光琳ら、多くの芸術家が創作にいそしんだのです。後に光悦と宗達を祖とする「琳派」と呼ばれる流派が誕生しました。
宗達の作品で有名な“風神雷神”があります。琳派の画家たちは代々、宗達を手本にして風神雷神を描きました。江戸後期の画家・鈴木其一の「風神雷神図襖」(東京富士美術館蔵)もその一つです。宗達の優れた構図等を模写しつつ、独自性を加えていることがうかがえるーます。美術史家の大野芳材氏は、「それぞれの画家は模写を通して自らに向き合い、創造に進む機会として、それに取り組んだのではなかったか」と考察しています。
「学ぶ」の語源は「まねぶ=まねる」との説があります。優れた人の模倣を重ねる中で、人は多くのことを学び、成長していく。そこから新たな自身の可能性も発見できるのですね。
光悦は1615年、京都・鷹峯に“芸術村”を開きました。ここで俵屋宗達や尾形光琳ら、多くの芸術家が創作にいそしんだのです。後に光悦と宗達を祖とする「琳派」と呼ばれる流派が誕生しました。
宗達の作品で有名な“風神雷神”があります。琳派の画家たちは代々、宗達を手本にして風神雷神を描きました。江戸後期の画家・鈴木其一の「風神雷神図襖」(東京富士美術館蔵)もその一つです。宗達の優れた構図等を模写しつつ、独自性を加えていることがうかがえるーます。美術史家の大野芳材氏は、「それぞれの画家は模写を通して自らに向き合い、創造に進む機会として、それに取り組んだのではなかったか」と考察しています。
「学ぶ」の語源は「まねぶ=まねる」との説があります。優れた人の模倣を重ねる中で、人は多くのことを学び、成長していく。そこから新たな自身の可能性も発見できるのですね。