2018年10月15日
最高の墨色
その昔、一流の書家は良質の墨色を得るために、あえて12歳くらいの子どもに墨をすらせたという。それは、純粋にして無垢な心の持ち主がすってこそ、最高の墨色が出ると考えられていたからです。
えり抜きの硯や固形墨をそろえても、する人に功名心や俗心があれば、墨は濁ります。それでは、書き手の卓抜の実力をもってしても、不本意な作品となってしまう――そう捉えたのでしょう。
えり抜きの硯や固形墨をそろえても、する人に功名心や俗心があれば、墨は濁ります。それでは、書き手の卓抜の実力をもってしても、不本意な作品となってしまう――そう捉えたのでしょう。