2018年10月03日
“よし、私が!”
世界的に活躍する指揮者の佐渡裕氏。彼は1999年から毎年、一般公募で集まった1万人の合唱団と、ベートーベンの“第九”を演奏しています。
小学生から90歳以上という合唱団員は、楽譜に縁のなかった人ばかりです。最初は皆、“私一人くらい歌わなくても大丈夫だろう”という気持ちでやって来ると語っています。そこで氏は訴えます。「ガラガラ声もキンキン声も全部受け入れるから、一人ひとりが主人公になってほしい」「一人ひとりの名前を持った音をつくりたい。山田さんなら山田さん、鈴木さんなら鈴木さんの声がほしい」。それぞれの人生を背負いながら集まって、共に心を震わせつつ、音楽をつくり上げる。氏は「一年分のドラマを抱えた一万人の主人公たちの存在」を感じるという(『棒を振る人生』PHP文庫)
ただ歌うのではなく、自分らしく、自身の人生を懸けて歌えばこそ、深い感動を呼ぶのでしょう。何事も“誰かがやるだろう”と思えば、本当の力は出ないものです。逆に、“よし、私が!”と立ち上がれば、心は躍動し、想像以上の力も湧いてくるのです。
小学生から90歳以上という合唱団員は、楽譜に縁のなかった人ばかりです。最初は皆、“私一人くらい歌わなくても大丈夫だろう”という気持ちでやって来ると語っています。そこで氏は訴えます。「ガラガラ声もキンキン声も全部受け入れるから、一人ひとりが主人公になってほしい」「一人ひとりの名前を持った音をつくりたい。山田さんなら山田さん、鈴木さんなら鈴木さんの声がほしい」。それぞれの人生を背負いながら集まって、共に心を震わせつつ、音楽をつくり上げる。氏は「一年分のドラマを抱えた一万人の主人公たちの存在」を感じるという(『棒を振る人生』PHP文庫)
ただ歌うのではなく、自分らしく、自身の人生を懸けて歌えばこそ、深い感動を呼ぶのでしょう。何事も“誰かがやるだろう”と思えば、本当の力は出ないものです。逆に、“よし、私が!”と立ち上がれば、心は躍動し、想像以上の力も湧いてくるのです。
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