2018年05月11日

Tomiokamachi

 夜空の星を見つめると、凜とした気持ちになりませんか。ましてやそこに、愛する故郷の名を冠した星があるとなれば、なおさらでしょう。
 原発事故の影響で避難生活が続く福島・富岡町の人々を励まそうと、「Tomiokamachi」と名付けられた小惑星があります。これは滋賀県の民間天文台の職員が1992年(平成4年)に発見し、命名されました。
 この小惑星の軌道は、火星と木星の間にあり、4年2カ月かけて、太陽の周りを1周するそうです。  

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2018年05月10日

図書館

 明治の作家、樋口一葉。満足に学校教育を受けられなかった彼女にとって心強い味方が「図書館」だったそうです。「よむとよむ程に、長き日もはや夕暮に成ぬるべし」(『一葉語録』岩波現代文庫)。時を忘れ、読書に没頭した様子がつづられています。
 当時、日本に図書館は数えるほどしかなかありませんでした。閲覧室は男女別とはいえ、利用者のほとんどが男性で、女性にとっては居心地のよい空間とはいえなかったにちがいありません。そうした中で、一葉は読書に励み、文学者としての素養を培っていったのです。
 文部科学省の調査によれば、全国の公立図書館の数は過去最高を記録(平成27年度)。別の調査では、500近い自治体が、図書館で地域活性化への事業に取り組んでいることが分かったそうです。内容も、子ども向けの読み聞かせから高齢者を対象にした健康講座までと実に幅広く取り組まれています。
 地域に開かれ、人々の交流の場としての役割も担う現代の図書館。その需要は、いや増して高まっているといえましょう。創価学会の池田先生は「『文化の力』は偉大である。人間の心を潤し、心を広々と開いていく」と述べています。  

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2018年05月09日

読書の鎖

 児童文学研究家の松岡享子さんが「読書の鎖」という言葉を紹介しています。名付けたのは、米イーノック・プラット公共図書館で働いていた時の館長だそうです。
 ある人が、読んだ本から大きな影響を受け、何かを成し遂げる。その記録をまた別の人が読み、新たな行動に駆り立てられる。「読書の鎖」とは、そうしたつながりを指すそうです。
 公民権運動を主導したキング博士は、インドのガンジーの著作から、自身の使命を果たす方法を見いだしました。そのガンジーは、米国の哲人ソローの『市民の反抗』に示唆を得ました。さらにソローは、インドの聖典『バガヴァッド・ギーター』に影響を受けたのです。〝ここに、人を変え、歴史を変える活字の力を見ることができる〟と、館長は述べたという(『子どもと本』岩波新書)  

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2018年05月08日

普通に咲くものと

 北海道・厚田の戸田記念墓地公園の桜。多くの人が8000本の桜を楽しんでいます。
 しかし、一昨年、墓園の桜の多くが咲かなかったそうです。原因は、つぼみを食べられてしまったのです。“犯人”は全長15センチほどのウソという鳥でした。ウソは天候不順などで、山中の木の実等が少ないと、群れで里に下り、果樹の花芽や桜のつぼみを食害することがあるのです。地球温暖化の影響を指摘する専門家もいるそうです。
 どうすれば桜を守れるか――この一年、桜守の人々は懸命に考え、対策を打ってきました。研究を重ね、ウソが嫌がる音を見つけ、定期的にマイクで流しました。延べ10キロに広がる桜の一本一本を、何度も確認しました。風雪や低温、潮風等に対する例年の対策に加え、作業は増えたのはもちろんです。
 「桜は毎年、普通に咲くものと思っていました。」と、ある来園者。皆が感じる“当たり前”の喜びも、人知れぬ数々の労苦から生まれることを、あらためて知ったのです。  

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2018年05月07日

粘り強さを

 新年度がスタートして1カ月ですね。新入社員の中には、思い描いていた理想と、現実とのギャップを感じている人もいる事でしょう。すでに“向いていないのでは……”と悩む人もいるかもしれません。
 米マイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツ氏はプログラマーの採用試験に、ある課題を出しました。それはIQ(知能指数)やプログラミングの技能の高さを問うものではなく、単調なトラブルシューティング(問題解決)に何時間も取り組むという、粘り強さを試す作業でした。氏は、最後まで課題をやり遂げた受験者だけを採用したそうです。(アンジェラ・ダックワース著、神崎朗子訳『やり抜く力』ダイヤモンド社)マイクロソフトの強さを見る思いです。  

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2018年05月06日

推敲を重ねる

 今年はチャプリン没後41年です。「喜劇王」は完璧主義者であったことでも知られています。ヒトラーを痛烈に皮肉った名作「独裁者」のラスト、演説シーンには1000ページもの草稿類が現存するといわれています。
 もとの脚本では、チャプリン扮する「理髪師」が、ラジオを通じ各国に平和を訴える。すると、ドイツ軍は行進をやめ、スペインでは敵味方が抱き合う――。演説と、各国の様子が交互に描かれていました。しかし、チャプリンは推敲を重ねる中で原案を捨てました。演説のみにし“聞く側”を登場させなかったのです。
 日本チャップリン協会の大野裕之会長は、この演出について、聴衆とは「映画を見ている私たち」と分析しました。そして、「私たち」が「登場人物として現実で行動を起こす」ことで、同作は映画の枠を超え、いつの世にも人々に開かれていくと(『チャップリン 作品とその生涯』中公文庫)納得!!  

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2018年05月05日

「こどもの日」は、大人の役割を再確認する日

 臨床心理学の第一人者、故・河合隼雄氏の名を冠した「物語賞・学芸賞」が創設されています。これは長男の俊雄氏(臨床心理学者)が、東日本大震災の被災地支援に取り組んだ経験をきっかけに、人に力を与える文学・学術を顕彰する賞として考えました。「生きるとは、自分の物語をつくること」という父の知見を社会に根付かせたいと語っています。
 隼雄氏の子息は、3人とも学究の道で活躍しています。3氏の目には父親は〝戦友〟と映ったのではないでしょうか。次男の幹雄氏(法社会学者)は〝人づくり〟に励んだ父親の姿から、人が育つには親子の葛藤や濃密な人間関係が必要であることを学んだと述懐しています。
 自身の物語を懸命に紡ごうとする親の姿ほど、子どもの人生に影響を与えるものはない。「こどもの日」は、大人の役割を再確認する日でもあるのです。  

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2018年05月04日

自由の鐘(リバティベル)

 米国の自由の象徴といえばニューヨークの「自由の女神」ですが、フィラデルフィアにも「自由の鐘(リバティベル)」があるそうです。
 その鐘が、歴史の大舞台に登場したのは1776年7月の事でした。13州の代表がフィラデルフィアで一堂に会し、独立宣言を採択。この宣言を知らせるために、打ち鳴らされたのが「リバティベル」だったのです。
 その後、女性参政権運動や公民権運動の際にも、運動を後押しする役割を果たしたのです。知らなかった!!  

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2018年05月03日

前進時計

 東京・豊島区巣鴨にある創価学会・東京戸田記念講堂。この4階のロビーに「前進時計」があります。時報には、ソクラテスやガンジーらの人形が楽器を手に、世界地図の描かれた中央の舞台に登場。東京の歌「ああ感激の同志あり」などのメロディーが流れるそうです。
 時計には金の歯車と、その周囲に38個の歯車が飾られています。時計が完成した当時、東京は38区・圏の陣列。それぞれが持ち味を発揮しながら、師を中心に団結固く、前進の時を刻もう――歯車には、そうした思いが込められているという。池田先生は訪問の折、しばしばこの時計を見つめてきたそうです。すごいですねー!!  

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2018年05月02日

義を見て為ざるは、勇なきなり

 2015年のワールドカップ(W杯)で日本の躍進を支えたラグビー界の名将エディー・ジョーンズ氏。明年に迫った19年W杯日本大会へ、現在はイングランド代表の指揮を執っています。
前回大会で1次リーグ敗退に終わった「ラグビーの母国」の立て直しに着手し、テストマッチで18連勝をマークするなど、その名を一段と高めています。
 「義を見て為ざるは、勇なきなり」とは『論語』の有名な一節です。何をすればいいか分かっていながら、しないことは、勇気がないからだとの意。この言葉を、ジョーンズ氏が日本チームの会議室に掲げたことがあるそうです。
 当時の日本チームは皆がミスを恐れ、萎縮していたという。その中で彼は勝つためのマインドセット(心構え)づくりに重点を置いた。その根本として「勇気」を挙げたのである。そして一人一人の眠っていた力を引き出し、本番で遺憾なく発揮させたのです。
 彼いわく「勇気とは、慣れ親しんだ自分を捨てること」と(『ハードワーク』講談社)。納得!!  

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2018年05月01日

言葉があふれる

 英語の「infant」は「乳児」「未成年」などを意味するそうです。語源はラテン語の「infans」。「in」は否定、「fans」は「話す」を表します。言葉を用いて考え、他者とコミュニケーションをとれるかが、大人と子どもの違いということなのでしょうか。
 人間の世界は、言葉によって成立しているといっても過言ではありません。情報技術の発達により、私たちの日常には、以前にも増して、さまざまな言葉があふれるようになっています。  

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