2018年05月26日

世界史を変えた1カ月

 ナチスが第2次大戦の勝利に最も近づいた危険な瞬間がありました。それはフランスなど4カ国に同時侵攻し、短期間で攻略した1940年の5月です。
 侵攻当日、命運を託されて英国首相に就任したチャーチル。議会では当時、戦うことを諦め、ナチスに妥協するのが得策、との意見が根強かったそうです。だが、彼が「決して降伏しない」と主張したことが、戦局の転機となったのです。
 「決意を固めて、それぞれの務めを遂行し、大英帝国と英連邦が一千年続くとしても、これこそもっとも輝かしいときだったと語り継がれるようにしようではないか」。彼が議会で演説した通り、この時期は後に“世界史を変えた1カ月”といわれました。(ポール・ジョンソン著、山岡洋一・高遠裕子訳『チャーチル』日経BP社)  

Posted by mc1460 at 11:39Comments(6)TrackBack(0)つぶやき