2018年05月16日

助け合いの精神

 昨日、本土復帰から46年を迎えた沖縄。インフラ整備が進み、街の風景は大きく変わったが、一方で変わらないものもあります。
 県民を対象にした地元紙などの共同調査では、6割の人が「沖縄らしさが残っている」と回答。代表的な例として「伝統文化」「精神や助け合いの心」などを挙げていました。
 沖縄固有の食文化を支えてきたものの一つが「豚」。“鳴き声以外は全て食べる”といわれるほどです。その豚が、沖縄戦の戦禍によって島から消滅寸前になったことがあります。故郷の窮状を知り、動いたのがハワイに移住していたウチナーンチュ(沖縄人)でした。「沖縄に豚を送ろう」と募金活動を始め、約5万ドルを集めた。そして7人が約1カ月の命懸けの航海を経て、500頭以上の豚を沖縄に届けた。これが数年後には、10万頭以上に増えたといわれています。
 沖縄には「ユイマール(ユイ=結、マール=回る)」という助け合いの精神があります。“子どもは、親だけでなく親戚や地域など皆で育てる”“農作物の収穫は、皆が持ち回りで協力する”などの伝統が、今も生き生きと受け継がれています。  

Posted by mc1460 at 09:37Comments(10)TrackBack(0)つぶやき