2012年05月08日

ロータス(ハス)効果

 知っていますか、なぜハスは泥に染まらないのか。それは、水分を利用してハスが「身繕い(みづくろい)」をしているからだそうです。知って見えると思いますが、ハスの葉には、撥水性があります。表面にある細かい毛のようなものが水をはじくのです。葉に付いた雨や露が丸い水滴になって、コロコロと表面を転がり、泥やゴミを絡め取っていくそうです。この現象を「ロータス(ハス)効果」と呼ばれています(『レンコン(ハス)の絵本』農文協)。雨露で汚れるどころか、かえって、それで自らをきれいにしてしまうのです。
 この現象を通して、仏法で説く「如蓮華在水」の言が思い起こされます。如蓮華在水とは、法華経の行者は、難に遭えば遭うほど、ますます成長できるという事です。創価学会版の日蓮大聖人御書に「猪の金山を摺り」(916ページ)とあります。猪は「金の山」が輝いているのが気に入らない。「なんだ、あんなやつ」と、輝きを消そうとして体をこすりつける。猪の毛は硬く、勢いもすさまじい。しかし、こすればこするほど、金山はますます輝きを増していったと解釈します。
 障害があるほどに自分を高めていく――人間関係においても大切な教えです。
  

Posted by mc1460 at 11:30Comments(0)TrackBack(0)つぶやき