2012年05月03日

ザ・ミラクル・ワーカー

 知っていましたか? 映画「奇跡の人」(1962年製作)の原題は「ザ・ミラクル・ワーカー」だったそうです。これは、三重苦を乗り越えたヘレン・ケラーでなく、サリバン先生を指します。サリバン先生は当時、21歳の若さでした。しかも自ら目を患っていました。しかし、若き日の敢闘が、歴史に残る感動のドラマを生んだのです。
 ヘレン・ケラーに対する、サリバン先生の教育は、ものごとに「名前を付ける」戦いであったといわれています。熱病にかかり、ヘレンは1歳7カ月で目・耳・口の機能を失います。少女は、さながら野生の動物のようでした。食事は手づかみ。気にさわれば、すぐ暴れる。家族も、さじを投げました。
 しかし、ケースワーカー(福祉専門員)の教師サリバンは、少女に人間としてのしつけを教えました。重点は、言葉の習得です。ものには名前があること。自ら五体で感じつつ、事物に名前を付けること。その格闘の中で、少女・ヘレン・ケラーは「人間」になっていったのです。「ザ・ミラクル・ワーカー」のサリバン先生の教育によって。

映画「奇跡の人」
http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/THE%20MIRACLE%20WORKER.htm
  

Posted by mc1460 at 11:54Comments(2)TrackBack(0)つぶやき