2012年05月05日

富士山

 日本で、もっとも高い山は富士山です。その富士山に、いにしえより多くの人が、その雄大さ、美しさを記してきました。日本最古の和歌集『万葉集』にも、富士を詠んだ歌が、いくつも収められています。
 さらに、平安時代に編まれた『古今和歌集』にも、富士が登場します。興味深いのは、藤原忠行が燃える恋に例えて、富士を謳っていることです。現在では想像出来ませんが、当時は富士山が噴火していた時代でした。その為、火山として描かれています。
 一説によると、富士山は約10万年前に誕生したそうで、火山の寿命からいうと、富士は、まだ若い青年期なのだそうです。現代では悠然とそびえ立つイメージが定着していますが、じつは、その地下には今でもマグマが赤々とたまっているのです。(『富士燦々』角川書店)
  

Posted by mc1460 at 11:37Comments(0)TrackBack(0)つぶやき