2018年06月10日

コミュニケーションが勝利の要

 仕事やスポーツなどで優れた結果を出すには、チームワークが不可欠です。しかし多様な人々を一つにまとめるのは容易ではありません。
 3年前までラグビー日本代表のメンタルコーチを務めた荒木香織氏は、「コミュニケーションが勝利の要」と語っています。まず大事なのは①リーダーが目標やビジョンを皆と共有すること。作業の指示や数字の押し付けだけでは一人一人が主体性を持てないからです。また②メンバーが自身の定めた目標に挑み、それがチーム全体の目標の達成に結び付くようにすることも重要である、と。
 最も大切なのは③組織内の他者に興味を持ち、互いを理解するよう努めること。日常生活も含めて相手のことを知るなど、意識的に関係づくりをしてこそ、チームの団結力・共感力は上がると強調しています。  

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2018年06月09日

デマのスピード

 作家の半藤一利さんが「デマのスピード」と題して、こんなエピソードを紹介しています。
 時は1938年(昭和13年)。日中戦争が泥沼化し、日常生活も苦しくなる中、巷には多くのデマが飛び交っていました。そこで、デマが広まる速さを“実験”しようと陸軍参謀の一人が民間の友人に吹き込んだそうです。“国民の士気に関わるので今は伏せているが、実は双葉山が昨日死んだ”と。
 その後、参謀本部は“24時間内に、この噂話が入ったら直ちに報告せよ”と国内外の全陸軍部隊に周知しました。双葉山といえば当時、69連勝した大横綱。噂話はたちまち広がりました。一番遠くは満州(現・中国東北部)にある司令部からの報告だったという(『歴史のくずかご』文春文庫) へー、そうなんだ。  

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2018年06月08日

アカウミガメ

 宮崎県内の海岸で、アカウミガメの産卵が始まったようです。実は日本は、世界有数のアカウミガメの産卵地なのです。太平洋側を中心に産卵が確認され、北太平洋では唯一の産卵地となっているそうです。
 環境省の「ウミガメ保護ハンドブック」によると、日本で生まれたアカウミガメは、黒潮にのって太平洋を横断し、エサが豊富な米カリフォルニア半島の沖合を目指します。そこで成長したアカウミガメは、産卵のために再び日本へ戻ってくるのだが、子ガメが親ガメほどの大きさになるには、約30年もかかるそうです。長旅を経て、夜の浜辺で静かに産卵するアカウミガメがいとおしくなりますね。  

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2018年06月07日

信濃湯

 スーパー銭湯”などの人気はあるものの、東京都内の公衆浴場の数は、年を追って減り続けているそうです。
 東京・八王子市のある銭湯が、創業62年でのれんを下ろすことに。だが周知されるや、存続を求める署名運動が起こっりました。始めた有志の一人は「住民の貴重な交流の場だし、震災時には防災拠点にもなるから」と。署名は約2600人分も集まり、感動した店主が閉店の延期を宣言。銭湯は今、多くの人でにぎわっています。
 東京・信濃町の創価学会総本部がある場所にも、かつて「信濃湯」という名の銭湯があったそうです。営業していた時期は、昭和21年からの10年間。戦火で家を失った人たちのために地元町会が作ったもので、連日満員の大繁盛だったそうだったそうです。昼間や休日には集会場として活用され、子どもたちが紙芝居を見たり、婦人が民謡を踊ったりしていたという逸話もあります。
 人情味あふれる交流の場が今、世界中の人々が訪れる地となったことに、往時を知る方々も「不思議な縁を感じる」と語っています。毎夏、総本部の敷地で行われる信濃町商店振興会主催の盆踊り大会も盛況です。  

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2018年06月06日

人生には後になって

 今日は創価学会の初代会長・牧口先生の誕生日です。
 東京の大正小学校で校長を務める牧口先生を追放しようと圧力がかかりました(1919年)。これは権力におもねることなく、理想の学校運営を進める牧口先生に私怨を抱く者たちの謀略でした。心ある教員や保護者が留任運動に決起しましたが、結果は異動となったのです。
 だが、この異動がなければ創価の歴史は変わっていたかもしれません。牧口先生は転任先の西町小学校で、北海道から上京した若き戸田先生と出会ったのです。人生には後になって意味が分かることがあります。目先の結果に一喜一憂せず信念を貫く時、どんな出来事も意味あるものになるのです。  

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2018年06月05日

フローレンス・ナイチンゲール

 “白衣の天使”の象徴であるフローレンス・ナイチンゲール。彼女には「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」との言葉通り、信念を貫く強さがありました。
 ナイチンゲールは莫大な資産を持つ英国のジェントリ(地主貴族層)出身で、豊かな暮らしを送っていました。しかし18カ月間の欧州旅行中、飢餓に苦しむ難民に遭遇したのです。 看護師は当時、下層階級の職業とされていましたが、彼女は家族の猛反対を押し切り、看護の道を使命と定めたのです。
 そこで病院の制度改革、看護教育の創設で地位向上に貢献し、“近代看護の母”と称賛されています。(リン・マクドナルド著『実像のナイチンゲール』現代社)
  

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2018年06月04日

「戦争」の反対語は「対話」

 「戦争」の反対語を問われれば、多くの人が「平和」と言う事でしょう。だが経済学者の暉峻淑子氏(てるおか いつこ)の答えは「対話」です。“対話が続いている間は殴り合いは起こらない”とのドイツの言葉から発想したものです。
 『豊かさとは何か』等の著作を通し、社会の諸相を浮き彫りにしてきた氏。近年、地域や社会から本来の「対話」が失われつつあるように感じていると嘆いています。
 では「対話」とは何か。氏は「人間としての対等な立場で、その時その場にもっとも必要な自分の考えや感情を、自分の言葉で語る話し合い」と表現しています。一方的ではなく、双方の話を往復させる。一般論や抽象論ではなく、“自分自身”から離れない話題で。“お世辞”は対等ではないので対話にならない(『対話する社会へ』岩波新書)と。なるほど
  

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2018年06月03日

走る勇気を持つこと

 交流戦で昨日、やっと初勝利を挙げた阪神。5年連続盗塁王に輝いたプロ野球・阪神タイガースの赤星憲広元選手は、一、二塁間をおよそ3・2秒で走ったそうです。投手が投げ、捕手の送球が二塁に到達するまでの時間も平均3・2秒。単純に考えれば、セーフの確率は五分五分です。
 だが赤星選手は、盗塁成功率8割以上を誇りました。秘訣は何か。氏は、まず「走る勇気を持つこと」だと答えています。そして、走る勇気を持つには、「準備をすること」が必要だと(『頭で走る盗塁論』朝日新書)
 相手投手や捕手、内野手の体の動きを観察する。データから配球パターンを割り出す。打者の特徴、アウトカウント、点差、風向きなどを考える。万全の準備が盗塁する決断を生む。裏付けのない勇気は、ただの無謀に過ぎないのです。納得!!  

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2018年06月02日

ゲーミフィケーション

 生活や商品サービスなどに、ゲームの要素を取り入れる“ゲーミフィケーション”が増えているそうです。例えば「歩数競争」。歩数計の数をネットでつなぐと、全国の参加者との比較が可能になるようです。自ら想定した“ライバル”とゲーム感覚で競い、健康増進への励みにしています。
 “ゲーミフィケーション”は、「一人では、継続するのがつらい領域」で応用しやすいといわれています。ダイエットや禁煙、勉強に加え、燃費を競うサイトもあります。“エコ運転”を競うことで、環境問題にもひと役買っているとも。
 競争にも2種類あります。誰かが勝って利益を得ると、誰かが負けて不利益を被り、全体では利益と不利益の総和がゼロになる「ゼロサム・ゲーム」。もう一つが、互いに利益を得る「互恵的」な競争。当世の“ゲーミフィケーション”は後者で、競争を目的のための手段として、うまく利用しています。
 競争それ自体は、善でも悪でもなく価値中立的だそうです。  

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2018年06月01日

「ついたち」は月が立つ日

 どうして月初めの「一日」を「ついたち」と読むのでしょうか。続く二日、三日、四日は「日」を「か」と読むにもかかわらず……
 「ついたち」は「月が立つ」という意味の「つきたち」から転じた読みだそうです。旧暦では月の満ち欠けを暦の基準にしていました。1カ月の始まりは「新月」の日。月が見えない状態から満月に向かって少しずつ膨らみ始める。その日を「月が立つ日」と、いにしえの日本人は捉えたのです。もちろん新暦の今では月の満ち欠けと暦は一致しません。
 暦に気を留める暇もないほど忙しい人も多いかもしれませんが、きょう「ついたち」から心新たに出発したいものです。昼は夏至に向かって強さを増す太陽の輝きとともに、夜は上弦の月から満月へ、日々満ちていく月の姿に自身の前進を重ねながら。さあーガンバロウ!!  

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