2018年06月09日

デマのスピード

 作家の半藤一利さんが「デマのスピード」と題して、こんなエピソードを紹介しています。
 時は1938年(昭和13年)。日中戦争が泥沼化し、日常生活も苦しくなる中、巷には多くのデマが飛び交っていました。そこで、デマが広まる速さを“実験”しようと陸軍参謀の一人が民間の友人に吹き込んだそうです。“国民の士気に関わるので今は伏せているが、実は双葉山が昨日死んだ”と。
 その後、参謀本部は“24時間内に、この噂話が入ったら直ちに報告せよ”と国内外の全陸軍部隊に周知しました。双葉山といえば当時、69連勝した大横綱。噂話はたちまち広がりました。一番遠くは満州(現・中国東北部)にある司令部からの報告だったという(『歴史のくずかご』文春文庫) へー、そうなんだ。  

Posted by mc1460 at 11:49Comments(9)TrackBack(0)つぶやき