2018年06月05日

フローレンス・ナイチンゲール

 “白衣の天使”の象徴であるフローレンス・ナイチンゲール。彼女には「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」との言葉通り、信念を貫く強さがありました。
 ナイチンゲールは莫大な資産を持つ英国のジェントリ(地主貴族層)出身で、豊かな暮らしを送っていました。しかし18カ月間の欧州旅行中、飢餓に苦しむ難民に遭遇したのです。 看護師は当時、下層階級の職業とされていましたが、彼女は家族の猛反対を押し切り、看護の道を使命と定めたのです。
 そこで病院の制度改革、看護教育の創設で地位向上に貢献し、“近代看護の母”と称賛されています。(リン・マクドナルド著『実像のナイチンゲール』現代社)


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