2017年12月29日

冬から春へ助走を開始

 年の初めが寒い時期であることをよしとしたのは、希代のコラムニストといわれた深代惇郎でした。それは、寒さが空気を引き締め、人の身も心も凜とさせる季節こそ、新しい決意で新しい年を迎えるのに、ふさわしいと思ったからです。
 真冬に送る年賀状でも、「新春」「迎春」と書きます。これは旧暦の季節感の名残ですが、そこから人は、喜びあふれる一年に、との思いを受け取る事ができます。厳冬の中、決意を抱き、鍛錬に励む人の心の中に、希望の春は鼓動を始めるのでしょう。
 昼が最も短い「冬至」を過ぎました。立冬と立春の中間にあたり、これからは、日ごとに昼が長くなっていきます。すでに天の運行は、冬から春へ助走を開始しているのです。  

Posted by mc1460 at 11:37Comments(278)TrackBack(0)つぶやき