2017年12月14日

宇宙に学ぶ生き方

 大海原を行くいにしえの船は、夜空の星を見て、針路を知りました。宇宙に学び、人類の針路を考えることは、今の時代も変わりません。
 仏法は、「外なる大宇宙」と、「内なる小宇宙」である自分自身の連関を説いています。宇宙に学ぶ生き方は、自身の可能性を開くことにつながるのです。
 地球が絶妙なバランスを保ちながら安定しているのは、ものすごい速さで、自転と公転という大回転を続けているからです。回転が弱まれば不安定になり、止まれば倒れるコマを想像すれば、納得がいくでしょう。
 力強い律動によって、安定を得る。同じことは、人間の体、そして人生にもいえます。「無常」は宇宙を貫く法則であり、一刻も同じ状態でいられるものはありません。停滞は即、後退を意味するのです。生命力を満々とたたえ、目標に向かって進む大闘争があってこそ、人生は、充実の中に安定するのです。
 大宇宙に比べれば、一人の存在は小さいかもしれません。だが、宇宙とつながる自身を自覚し、無限の可能性を知った人間は、偉大な力を発揮することができるのです。

  

Posted by mc1460 at 14:02Comments(63)TrackBack(0)つぶやき