2017年12月31日

ユーモラス

 吉田松陰は、大情熱で維新の英傑たちを薫育したことで知られていますが、ユーモラスな一面もあったようです。
 例えば、松下村塾の増築工事を行った時のこと。塾生の品川弥二郎が、はしごの上から誤って壁土を落としてしまいました。それが松陰の顔に当たったのです。恐縮する弥二郎に対し、一言。「弥二よ、師の顔にあまり泥を塗るものではない」。時に議論が白熱する松下村塾にあって、しゃれや冗談をひねる松陰の人柄が、雰囲気を和ませました。(一坂太郎著『時代を拓いた師弟』)
 この一年ありがとうございました。明年もよろしく。  

Posted by mc1460 at 11:13Comments(4)TrackBack(0)つぶやき