2017年12月01日

いくつになっても

 現代を代表するピアニストの一人、ジャン=マルク・ルイサダ氏が、17歳の時のことです。レッスンを受けるため、パリ音楽院の老教授の自宅に通っていました。ある日の夜、教授宅のドアの呼び鈴が鳴りました。
 入ってきた人物を見てびっくり。ヴラド・ペルルミュテール氏でした。彼は20世紀のフランスが生んだ大ピアニストです。大作曲家ラヴェルのピアノ曲では「模範」の弾き手との評価が確立していました。
 その「大ピアニスト」が姿勢を正して、老教授に向かったそうです。「ロンドンでショパンの練習曲集を弾くので、教えていただけますか」。老教授とは、マルセル・シャンピ氏です。年齢は85歳。ペルルミュテール氏はこの時70歳でした。
 師弟の峻厳さ、いくつになっても、学び続けることの大切さを、17歳のルイサダ氏は感じたと述懐しています。  

Posted by mc1460 at 11:41Comments(4)TrackBack(0)つぶやき