2017年12月17日

驚いておく

 武道家にとって、「驚かされること」は最も避けるべき状況の一つだそうです。理由は、心身の能力が著しく低下してしまうからで、それに対処するには、普段から「こまめに驚くこと」だと、武道家でもある思想家の内田樹氏が述べています(『街場の憂国会議』晶文社)
 「驚かされる」に対し、「驚く」は能動的な振る舞い。普段から微小な変化に細かく反応することで、いざという時に、それほど驚かされずに済むそうです。
 要人警護のSPの心得も、これと似たところがあるようです。SPは事が起きる前に、芽を摘むことが最も大事な仕事です。警護する人の通り道を毎日歩き、「ないはずのもの」があったり、「あるはずのもの」がなかったり、人が気づかない変化に目をこらすことで、大きな危険を回避します。
 予兆はないか、気を配る。過去の事例に学び、“こんなこともあるのか”と驚いておく。これらは、日常の防災・防犯にも役立ちますね。  

Posted by mc1460 at 14:33Comments(108)TrackBack(0)つぶやき