2014年11月11日

どうしたら“やる気”がでるのか

 どうしたら“やる気”がでるのか。脳科学によると、脳にやる気を生み出す場所があると指摘しています。名前は「側坐核(そくざかく)」。困ったことに、この部位はなかなか活動しないそうです。だが活発にさせる方法があるそうです。まずは、とにかく「やってみる」こと。そうすると側坐核が刺激され、脳全体が活発に働き、意欲がみなぎるという研究発表があります。
 歴史学者トインビー博士は、ラテン語の「ラボレムス(さあ、仕事を続けよう)」をモットーにして、毎朝、決めた時間に必ず机に向かったそうです。「ともかく仕事を始めるのです。仕事をしたいという気持ちになるのを待っていては、いつまでも仕事はできません」と。
  

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2014年11月10日

ある手紙

 サッカーの世界的な強豪のインテル・ミラノで活躍する長友佑都選手は、試合に向かうバスの中で、ある手紙をよく読み返すそうです。それは一昨年の夏、右肩脱臼で一時帰国した折、父方の祖母からもらったものです。
 手紙には「何があっても絶対に解決の方法はあります」「人にわかってもらいたいとか、変わってもらいたいと思っているあいだは、しんどさは続きます」と。
 手紙を読んで、長友選手は幼いころを振り返りました。「どんな話を聞かせてもらい、何を教わったかを事細かに思い出すことはできない」。だが、「知らないうちにおばあちゃんからいろんなことを教わっていた」(『上昇思考』角川書店)と。  

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2014年11月09日

名は体を表す

 「冨嶽三十六景」などで知られる、日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎。彼は19歳の時、勝川春章の弟子となり、「勝川春朗」と名乗りました。以来、「宗理」「辰政」「画狂老人」をはじめ、90年の生涯で使った画号は「30」を超えます。
 画号とは、作品に記す本名以外の名前のこと。画号を変えた理由はさまざまあるでしょうが、北斎は多彩な画風を持っていました。画号の変更は、新しい画風に挑む心意気のあらわれではないでしょうか。なぜならば「名は体を表す」からです。  

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2014年11月08日

空間の結び目

 トルコ・イスタンブールのボスポラス海峡に、地下鉄が走る海底トンネルがあります。このヨーロッパとアジアをつなぐトンネルの構想は1860年、オスマン帝国のスルタン(君主)によるもので、150年来の夢の実現となったのです。
 完成に至るまでの日本の大手建設会社による、最新技術を駆使した工事も話題だが、さまざまな苦労の中に“遺跡保存への配慮”がありました。地下鉄駅を建設する際、遺跡が次々と見つかり、そのたびに工事を止めて発掘調査を行いました。
 発掘をすると、オスマン帝国時代の遺跡の下に、4世紀ごろと思われる東ローマ帝国時代の遺跡が。さらにその下には3000年以上前に、“初めて鉄器を発明した”とされるヒッタイトの遺跡も見つかりました。
 ここは、二つの亜大陸という広大な空間の結び目であり、長遠の時間が折り重なるように堆積しています。旅人を思索の旅へといざなうのです。  

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2014年11月07日

言葉は時代とともに変化するもの

 「目が点になった」という表現があります。ゆらいを調べると、マンガで、主人公が驚き呆れた様子を「目」を「点」にして描いたことから生まれた語で、使われ始めてまだ30年ほどだそうです。
 文化庁の国語世論調査によれば、「むかつく(腹が立つ)」は5割以上の人が使うそうです。「チョー(とても)きれいだ」(26・2%)、「がっつり(しっかり、たくさん)食べよう」(21・8%)のほか、「全然(とても)明るい」も2割の人が日常的に使うと答えています。そうした中で、「全然」を「~ない」など打ち消しの語で受ける文法も、崩れつつあると調査は語っています。
 言葉は時代とともに変化するもの。新語が次々に生まれ、用法も変わる。それはある程度、仕方のないことかもしれない。問題は、状況や相手に応じて適切に使えるかどうかです。  

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2014年11月06日

渋味

 「柿むく手 母のごとくに 柿をむく」(西東三鬼)。たわわに実った秋の味覚に、母と過ごした郷里を思い出す人も多い事でしょう。
 渋柿は渋味が強く、とても食べられません。これはタンニンと呼ばれる成分のためです。だが柿を日光に触れさせたり、ヘタの部分を焼酎につけて寝かすことで、タンニンの渋味が抑えられ、おいしく味わうことができます。
 「渋味」を「甘味」に――「苦」を「楽」に転じゆく人生のドラマに重ねたくもなります。  

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2014年11月05日

研究

 『選択の科学』で、シーナ・アイエンガーさんが、生後4カ月の乳児を対象にした研究を紹介しています(櫻井祐子訳、文藝春秋)
 乳児の手にひもを結わえ、それを引っ張ると、心地良い音楽が流れるようにする。だが、同じ音楽を、ひもを外し、脈絡なく流すようにすると、今度は乳児の顔が悲しげに変わり、怒りをあらわにするそうです。同じ音楽でも、自分の意思で鳴らしたものではないからと示しています。
 「人間は、生まれながらに選択を行う手段を持っている。だが、それと同じくらい重要なのは、わたしたちが『選択したい』という欲求を生まれ持っていることなのだ」と彼女は語っています。また、脳の神経細胞は受動的に与えられた情報よりも、能動的に選んだ情報に、より大きな反応を示すとも研究は示しています。  

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2014年11月04日

首までつかっていた

 作家の山田太一氏が友人の医師に尋ねた時の話です。“医者になって何年ぐらいすると、患者が亡くなるのが平気になるんだ?”。すると、日ごろ温厚な彼が「平気になどなるか」と怒りました。
 山田太一氏は、長くマスコミの世界にいると、多くの人は「物事を人よりさらに『すれっからしの目』で見よう見ようとしてしまう」と語っています。そして、自身も「軽薄なる人間観に、いつの間にか首までつかっていた」と(『いつもの雑踏いつもの場所で』冬樹社)  

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2014年11月03日

ゴッホが有名になったのは

 信じられませんが、絵画の巨匠ゴッホが有名になったのは死後のことです。2200枚描いた絵も、生前は1枚しか売れなかったのです。
 彼は自信がなく、常に葛藤していました。「『お前は画家ではない。』という内心の声が聞えてくるときには、しゃにむに描くのだ。そうすれば、ほら、その声は沈黙してしまう」「自信をもって、正しいことをしているのだという確信をもってやらなければならない」(タイムライフブックス編集部編『ファン・ゴッホ』  

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2014年11月02日

現当二世

 「希望学」の研究を進める経済学者の玄田有史氏は、「希望は、きびしい状況のなかで、先がみえないからこそ、勇気をもって前に進むために必要」と語る。希望は与えられるものではなく、自分でつくり出すもの、と氏は強調しています(『希望のつくり方』岩波新書)
 “仏の生命を開く”と説く日蓮仏法は、信行の実践によって、誰もが自身の生命に、仏界という永遠の幸福境涯をあらわしていけると示しています。過去がどのようなものであろうとも、「現当二世」、すなわち、常に「現在」を全力で生き、「明日」を開いていく生き方を教えているのです。  

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2014年11月01日

全国初

 岩手県の沢内村(合併して現・西和賀町)の話は驚きです。この村はかって「無医村」で、乳児死亡率も高かったそうです。1960年代、保健師の女性たちの献身と、深沢晟雄村長の、当時の国政・県政にあらがう医療費無料化の英断によって、地方自治体として全国初の乳児死亡率0%を達成したそうです。  

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