2014年11月17日

何階に住んでますか

 今年103歳になる医師・日野原重明さんが、研修医を指導した時のこと。間もなく退院する心不全の患者について、研修医たちは施した治療などを日野原さんに自信をもって説明しました。しかし、思いがけない質問が日野原さんから返ってきました。「この患者さんは何階に住んでますか?」と。研修医は皆で患者のもとに行き、尋ねると、自宅はエレベーターのない3階以上にあった。それは、心臓の働きがかなり良くなってからでないと、帰宅が難しいことを意味していた(『日野原重明 一〇〇歳』NHK出版)
 目の前に「病気がある」のではなく、「病む人間がいる」という感覚を持ってほしい、と日野原さんは言う。私たちの身に置き換えてみても、はっとさせられる言葉ではないでしょうか。  

Posted by mc1460 at 11:14Comments(0)TrackBack(0)つぶやき