2015年10月11日

文化は友情の土台

 中国には、文化をないがしろにする態度を戒めた、こんな言葉があるそうです。「口先では『重要』、行う時には『次要』(二の次)、忙しい時には『不要』」。だが本来は逆なのです。
 文化は友情の土台であり、友好を切り開く〝武器〟となります。人間と人間であれ、国と国の関係であれ、それは同じです。米中対話の端緒を開いたピンポン外交(71年)、中国から上野動物園にやってきたパンダのブーム(72年)も、広い意味で「文化が開いた関係改善」といえるでしょう。  

Posted by mc1460 at 09:03Comments(1)TrackBack(0)つぶやき

2015年10月10日

いくつの旗

 51年前の1964年10月10日。この日は東京五輪の開会式でした。秋晴れの国立競技場には、過去最多となる94カ国・地域の旗が掲げられていました。ひときわ誇らしく翻ったのは、戦後、植民地からの独立を遂げたアフリカ諸国の新国旗です。さらに2週間後の閉会式では、この日、独立を果たしたザンビアの選手たちが真新しい旗を手に行進しました。
 半世紀前の五輪は、戦後の〝新たな世界の到来〟を告げる祭典ともなったのです。その後も新しい国々が生まれ、ロンドン五輪には204カ国・地域が参加しました。5年後の東京五輪では、いくつの旗を迎えるのでしょうか。  

Posted by mc1460 at 11:54Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2015年10月09日

JR信濃町駅

 創価学会総本部の最寄り駅であるJR信濃町駅がきょう、開業121周年を迎えました。信濃町駅は東京駅開業より20年早い1894年、甲武鉄道の駅として設けられました。今では毎日、2万7千人が利用しています。
 甲武鉄道(現・JR中央線)を建設したのは雨宮敬次郎。彼は、各地に多くの鉄道を建設し、日本中に自社の機関車を走らせた鉄道王として知られています。その実像は、結核を患いながらも、人々のために豪放磊落に突き進む“努力の人”でした。
 「真に価値ある事業」について、彼は述べています。“30年か50年の仕事をして、それが自分と共に朽ちるようでは何になるか”“自分のやった事業が末代まで続けば、魂がとどまるから、自分は永久に死なない”と(『鉄道王 雨宮敬次郎 ど根性一代』東洋出版)  

Posted by mc1460 at 11:45Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2015年10月08日

勇気づけられた

 日本製紙の石巻工場は、東日本大震災で壊滅的な被害に遭いました。しかし、4カ月を超える過酷な復旧作業で、ようやく一つのボイラーに火が入り、煙突から白煙が上がりました。震災前にはなじみだった光景です。
 それを目にした市民から、メールが届いたそうです。――長い間、白煙が好きではなかったが、震災で煙が出ないのを寂しく思っていた。きょう、また煙が上がるのを見て、とても勇気づけられた、と(『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』早川書房)。復旧に格闘してきた従業員に、〝地域の皆さんのために〟との思いが募ったに違いありません。  

Posted by mc1460 at 12:05Comments(1)TrackBack(0)つぶやき

2015年10月07日

感謝を言葉や文字にして伝える

 アメリカ心理学会の元会長・セリグマン博士は、「ポジティブ心理学」の提唱者として知られています。
 セリグマン博士が、二つのグループに分けて行った、「感謝」に関する実験があのます。一つのグループは、「お世話になったが、感謝の意を表していない人」に感謝の手紙を書き、訪問して直接渡すようにした。それを行わなかったグループと比較すると、訪問から1週間後、そのさらに1カ月後と、長期間にわたって幸福感が続いたという(ロバート・A・エモンズ著『Gの法則』片山奈緒美訳)
 感謝を言葉や文字にして伝えることは、幸福感を2倍にしてくれる。話し、つづった言葉は、相手に届くだけでなく、発した自分自身にも返ってくるのです。  

Posted by mc1460 at 11:43Comments(1)TrackBack(0)つぶやき

2015年10月06日

夢は正夢

 「夢は正夢」が、プロ野球・北海道日本ハムの栗山英樹監督の座右の銘です。就任1年目でリーグ優勝に導き、一つの夢を正夢にしました。「僕は何もしていません。コーチが全部やってくれました」。フロント、スタッフにも感謝の言葉を。選手も含め、一体感のある、総力戦の勝利でした。
 プロ選手は、実力が全ての厳しい“生存競争”を生きています。それは指導者も同じ。指導者が選手を見極めるように、選手も指導者を見ている。采配に説得力がなければ、選手に見切られ、チームの団結はうわべだけのものになってしまいます。
 栗山監督は決して名選手だったわけでもなく、コーチの経験さえありませんでした。それでもチームを団結させ、優勝を果たした鍵は「等身大」に徹したことにあると思えます。「感動を推進力に」と言い、「毎試合、どこかで泣いていた」と振り返る姿に、それを感じます。対話と気配りで、一人一人と信頼関係を築いていったのです。
 本年は、リーグ優勝は成りませんでしたが、クライマックスシリーズに期待しましょう。
  

Posted by mc1460 at 11:42Comments(1)TrackBack(0)つぶやき

2015年10月05日

見えない障害バッジ

 社会福祉の分野で、「見えない障害バッジ」が反響を広げています。これは内臓の疾患や発達障がいなど、外見では分かりにくく、「怠けている」「わがまま」と非難されがちな、「目に見えない困難」のある人がつけるバッジです。もちろん、私たち社会の側に「何か事情があるのだろう」と、想像する力が必要であることは言うまでもありません。


 見えない障害バッジには、当事者用・啓発用の種類以外に、留め具の違いで2つの種類があります。用途にあわせて選んでください。
ハートのついた当事者用は、見えない障害をもつかた専用です。啓発用は、どなたでも。詳しくは下記にアクセス

http://watashinofukushi.com/?page_id=5050
  

Posted by mc1460 at 11:23Comments(2)TrackBack(0)つぶやき

2015年10月04日

情報摂取量

 米国のある調査によると、一人当たりの情報摂取量は50年前の3倍になっているそうです。これは、情報のデジタル化のゆえですが、その 結果、現れたのは「ありあまるほどの答えを持ちながら、優れた問いのほとんど出されない社会」との指摘があります(『減速思考』R・ワトソン著、北川知子 訳)
 古典『荘子』に「機心」という言葉があります。「機械にとらわれる心」との意味。井戸水を手作業で汲む老人に“機械を使えば”と勧めると、老人はこう 答えた。“機械を持てば、機械による仕事が出てくる。機械による仕事ができれば、機械にとらわれる心が生じる。純白の度が薄くなり、精神が定まらない” (「外篇 天地第十二」)
 現代では、情報を「どう得るか」よりも「どう選び抜くか」が重要です。便利な情報の道具から離れ、人生にとって何が本質的に大事 かを「自身に問う」、つまり「考える」作業が、より必要となっています。  

Posted by mc1460 at 09:17Comments(1)TrackBack(0)つぶやき

2015年10月03日

励ましのメッセージ

 昨日10月2日は、国連が定める「国際非暴力デー」でした。1869年のこの日、非暴力を貫いたインド独立の父マハトマ・ガンジーが誕生したことにちなんでいます。
 ガンジーは、独立運動の同志と共に、朝夕の2度、祈りをささげるのが常でした。その際、彼が唱えていた祈りの言葉をまとめた冊子があります。冊子には、インドのタミル文字など二つの文字で、「南無妙法蓮華経」と3回ずつ音写されています。ガンジーが南無妙法蓮華経の題目を祈りに取り入れていた――このことは、彼と交友を結んだ父をもつロケッシュ・チャンドラ氏(インド文化国際アカデミー理事長)も述べていますが、それを示す資料として注目を集めています。
 ガンジーは、「祈り」についてどう考えていたか。冊子には、彼の言葉が記されています。「祈りに参加する人々が、これを単なる趣味だと思わないことを願う」「(祈る者は)託された使命を成し遂げようとする者である」と。座して瞑想するだけではない。祈りを通じ、わが人生の使命に目覚め、現実変革への行動に生きる――その考え方はまさに法華経に脈打つ精神と響き合います。“祈りは人間を偉大にする”との励ましのメッセージなのです。  

Posted by mc1460 at 11:36Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2015年10月02日

夢を持つ

 ピアニストになる夢を持ちつつ、ラグビーにも熱中する少年が、試合中、指を骨折しました。少年がピアノを続けられないと、レッスンを受けていた先生に告げると、「音楽はやめるのか」と言われました。
 黙り込む少年に、先生は「指揮者はどうだ」と助言し、励ましたそうです。これは、小澤征爾氏の少年時代の話です。  

Posted by mc1460 at 14:17Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2015年10月01日

目に見える宝と、見えない宝

 世の中には、目に見える宝と、見えない宝があります。その中で最も美しい宝は、やはり“人の心”ではないでしょうか。オー・ヘンリーの名作『賢者のおくりもの』(矢川澄子訳、冨山房)を読むと、つくづくそう感じられる事でしょう。
 物語では、貧しい夫妻が贈り物を交換します。妻は自分の髪を売ったお金で、夫の懐中時計に付ける鎖を買いました。ところが夫は懐中時計を手放し、妻のために櫛を買ったのです。それぞれ役に立たない物になってしまいましたが、2人は幸福をかみしめます。相手を思う心が、互いの胸に届いたからでしょう。  

Posted by mc1460 at 12:05Comments(0)TrackBack(0)つぶやき