2015年10月01日
目に見える宝と、見えない宝
世の中には、目に見える宝と、見えない宝があります。その中で最も美しい宝は、やはり“人の心”ではないでしょうか。オー・ヘンリーの名作『賢者のおくりもの』(矢川澄子訳、冨山房)を読むと、つくづくそう感じられる事でしょう。
物語では、貧しい夫妻が贈り物を交換します。妻は自分の髪を売ったお金で、夫の懐中時計に付ける鎖を買いました。ところが夫は懐中時計を手放し、妻のために櫛を買ったのです。それぞれ役に立たない物になってしまいましたが、2人は幸福をかみしめます。相手を思う心が、互いの胸に届いたからでしょう。
物語では、貧しい夫妻が贈り物を交換します。妻は自分の髪を売ったお金で、夫の懐中時計に付ける鎖を買いました。ところが夫は懐中時計を手放し、妻のために櫛を買ったのです。それぞれ役に立たない物になってしまいましたが、2人は幸福をかみしめます。相手を思う心が、互いの胸に届いたからでしょう。