2015年10月12日

思い込みや印象が、いつしか事実のように定着してしまう

 思い込みや印象が、いつしか事実のように定着してしまう例は多いものです。
 18世紀のフランス革命。断頭台の露と消えたルイ16世は決して暗愚の王ではなかったし、マリー・アントワネットも浪費専門の王妃だったわけではない。フランス文学者・安達正勝さんの著『マリー・アントワネット』(中公新書)で、あらためて教えられます
 かの、ナポレオンは、見ず知らずの人が自分に熱狂する姿を見てこう語った。と、いわれています。曰く「あの連中は余を知りもしなければ、一度だって余を見たことすらない。ただ彼等は余の噂を聞いていただけだ」「こういった不思議なことは何処の国にも、何時の時代にも、男の中でも女の中でも繰返されるのだ!」(ラス・カーズ著、難波浩訳『ナポレオン大戦回想録』改造社)
  

Posted by mc1460 at 11:33Comments(1)TrackBack(0)つぶやき