2015年10月08日

勇気づけられた

 日本製紙の石巻工場は、東日本大震災で壊滅的な被害に遭いました。しかし、4カ月を超える過酷な復旧作業で、ようやく一つのボイラーに火が入り、煙突から白煙が上がりました。震災前にはなじみだった光景です。
 それを目にした市民から、メールが届いたそうです。――長い間、白煙が好きではなかったが、震災で煙が出ないのを寂しく思っていた。きょう、また煙が上がるのを見て、とても勇気づけられた、と(『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』早川書房)。復旧に格闘してきた従業員に、〝地域の皆さんのために〟との思いが募ったに違いありません。  

Posted by mc1460 at 12:05Comments(1)TrackBack(0)つぶやき