2013年08月11日

万国共通

 企業のトップの多くが「伝え方」を重視しています。米国の巨大企業ゼネラル・エレクトリック社のジャック・ウェルチ元CEO(最高経営責任者)は、自身の後継に選ばれなかった2人の候補者に、電話でなく、ジェット機に乗って足を運び、直接”桜散る”と告げたそうです。
 いい情報を伝える役目は皆、喜んで引き受けるものです。しかし、言いづらいことを、いかに正確に、丁寧に、遅滞なく伝えられるか。そこに、個人の人間性が表れるし、組織が伸びていけるかどうかの鍵があります。
 「危機的状況下では、互いに隠し立てすることなく相手に誠実に接しなければならない」。これは、日産自動車の再建に手腕を発揮したカルロス・ゴーン社長の言葉です(『ルネッサンス』ダイヤモンド社)
 欧米型の経営には、ドライな成果主義、競争主義の印象が強いですが、相手の立場に立った言動、皆が伸び伸びと能力を発揮できる雰囲気づくりの大切さは万国共通です  

Posted by mc1460 at 10:07Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2013年08月10日

二者択一の発想

 デジタル思考の広がりが背景にあるのか、社会の中に二者択一の発想が多いように感じるのは私だけでしょうか。
 この二者択一は流行語にも反映され、勝ち組・負け組と二分したり、草食系・肉食系などと分類したりします。単純化して特徴を際立たせる面白さがあるのは分かりますが、気になる傾向です。
 宗教についても、この二者択一が顔を出します。「祈るというのは他力本願のようで嫌いだ。自分の努力と信念で勝負したい」――つまり自力か他力かの選択だと。しかし、これはどちらかを選ぶという類のものではありません。仏法では、祈りという行為によって、初めて自己の内に眠っていた「無限の可能性=自力」が働き始める、と考えます。孤立した自力に頼っていたのでは行き詰まる。“本当の自力”は、永遠なるものへ開かれた、広々とした生命において発揮されるものなのです。  

Posted by mc1460 at 11:31Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2013年08月09日

猛暑を少しでも快適に過ごすために

 日本列島は夏真っ盛り。”各地で猛暑日””今夜も熱帯夜”といったニュースを聞くと、余計、暑さが増す気がします。通勤時の暑さ対策や、夜の寝苦しさをどう和らげるかに苦心する人も多い事でしょう。
 猛暑を少しでも快適に過ごすために、どうすればいいか。エアコンや扇風機を使用する以外にも、さまざまな知恵があります。例えば風鈴。チリンチリンという音色は、聞く人の心をも涼やかにします。また、青系の色彩を用いることで清涼感が伝わります。
 最近、脚光を浴びている「打ち水」についても、”気化熱を奪う”だけでなく、水をまいたときの見た目や水をまく際の音によって涼しく感じる効果もあるそうです。こうした工夫の効用は、時代を経ても変わらないものです。  

Posted by mc1460 at 11:28Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2013年08月08日

赤ひげ診療譚

 山本周五郎の傑作『赤ひげ診療譚』は、江戸の小石川養生所を舞台にした時代小説です。“医は仁術”に徹する壮年医師「赤ひげ」に、最初は反発するが、次第に 共感していく青年医師の心の変化を描いています。
 貧しい庶民の現実と向き合い、徒労に見えてもなお信念を曲げない「赤ひげ」の姿に、青年は思う。「温床でならどんな芽も育つ、氷の中ででも、芽を育てる情熱があってこそ、しんじつ生きがいがあるのではないか」(時代小説文庫)と。

赤ひげ診療譚 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E3%81%B2%E3%81%92%E8%A8%BA%E7%99%82%E8%AD%9A  

Posted by mc1460 at 11:22Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2013年08月07日

可憐に舞うチョウ

 可憐に舞うチョウ。チョウは、私たちにさまざまな示唆を与えてくれます。例えば、気象学者ローレンツが提唱した「バタフライ(チョウ)効果」。これはごく小さな差が、やがては予測不能な大きな差を生み出す現象を指しています。ローレンツはこれを比喩的に〝ブラジルの蝶の羽ばたきが、テキサスに竜巻を起こす〟と表現したことから名が付きました。
 一見、奇抜に思えるこの説は 当初、見向きもされませんでした。だが現在では、「初期値過敏性の法則」と名を変え、正式に認定されています(アンディ・アンドルーズ著『バタフライ・エフェクト 世界を変える力』、弓場隆訳)  

Posted by mc1460 at 11:28Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2013年08月06日

高齢者

 家族や友人、隣人に恵まれた高齢者は、孤独な高齢者に比べ、より長寿の確率が1・5倍も高い――米ブリガムヤング大学などの研究チームが、米オンライン科学誌プロス・メディシンに発表しています。研究発表によると、孤独であることは、アルコール依存症やたばこを1日15本吸うのと同じぐらいであるとも書かれています。
 たしかに、希望や生きがいは、感情を共有する“他者”の存在があってこそ大きくふくらみます。だが、地域社会の結びつきが弱くなり、核家族化が進み、人と人が豊かにふれあう機会が激減しているのも事実です。  

Posted by mc1460 at 11:37Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2013年08月05日

手本を忠実に真似することから

 落語家の桂米丸さんは、師事した古今亭今輔師匠から「自分が話したのとそっくり同じように真似しなさい」と教えられました。 入門2年ほどたったころ、ある人 に「真似の芸は、影法師。芸の道としては、認められない」と言われたそうです。対して師匠は「誰がそんなこと言うんです!」と怒りました。「自分のものができるのは、 20年先です。もっともっと、私の真似をしなければいけない。息のつき方も、間の取り方も、全部ですよ」と。米丸さんは、“やっぱり、真似でいいんだ”と、 雲が晴れたような気持ちになった(『最高齢プロフェッショナルの教え』徳間書店)そうです。
 古今亭今輔師は、桂米丸さんに“自分のコピーになれ”と教えたのではありません。師に全身全霊で 学び、努力した蓄積の上に、その人なりの個性が花開くことを知ってほしかったに違いない。「学ぶ」の語源は「まねぶ=真似る」との説があるように、一つの 道を究めることは、手本を忠実に真似することから始まります。
 今、行われている世界水泳の男子・400m個人メドレーで、日本初の金メダルを獲得した19歳の瀬戸選手は四水泳の泳ぎ方を、世界一のスイマーの泳ぎを模倣し自分のものとしていました。  

Posted by mc1460 at 11:11Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2013年08月04日

自分を変えるチャンス

 けがをした時、「どうしてこうなった?」と過去を悔やむ選手は伸びない。「どうすれば良くなるか?」と将来を考えて学び、実践できる選手だけが伸びていく――プロ野球で最年長選手だった工藤公康投手はそう語っています。
 けがが原因でつぶれていく選手は、けがそのものではなく、復帰後のトレーニング不足によって満足なプレーができなくなるというパターンが多い。けがが治った後も、「またけがをするんじゃないか」という恐怖心から全力で練習できなくなり、身体が衰えるのだ(『40歳の教科書』講談社)
 けがと無縁のスポーツ選手など、まずいません。同じように、人生に挫折や失敗はつきものです。しかし、頭では分かっていても、実際にそういう事態に陥ると、苦しさに負けてしまいそうになってしまいます。その時に、それまでのやり方を見直し、「未来」に目を向けて、〝自分を変えるチャンス〟にすることができるか否かで、人生は大きく変わってくるのです。  

Posted by mc1460 at 09:56Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2013年08月03日

「魂柱」

 バイオリンの中には「こんちゅう」がいる。といってもムシの話ではありません。漢字で書くと「魂柱」となります。これは直径1センチにも満たない丸い木の棒のことです。
 「魂柱」はバイオリンの表板と裏板の間にはめ込まれている、この一本の棒の事です。しかし、胴体の奥にあるため、ふだんは外から見えません。だが、弦の振動を胴体に伝える重要な役割を果たし、その位置の微妙な変化が楽器の音色や音質を左右するという。ビオラ、チェロ、コントラバス。バイオリンと同じ姿のこれら弦楽器の中にも、この「魂の柱」が立っているそうです。
 弦楽器の世界的名器「ストラディバリウス」が作られたイタリア。ここでは、その棒「魂柱」を「アニマ」と呼ぶそうです。アニマとは「魂」「心」「生命」の意です。どんな名器も、この棒がなくては本来の音が出ません。楽器作りに心血を注ぐ職人たちの、祈りにも似た思いが伝わってくるようです。  

Posted by mc1460 at 11:44Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2013年08月02日

真実の奇跡

 古のインドの話。金持ちの男が、釈尊に頼んだ。「素晴らしい弟子」を派遣してほしいと。供養はたくさん用意するらしい。どんな「素晴らしい弟子」を望むのか? 男は言った。「超人的な奇跡を起こしてくれる人。」と。
 釈尊は男に諭しました。「三種の奇跡があります。一つは変身や空を飛ぶなどの超能力による奇跡です。これはいかがわしい呪法であり、煩わしく、私が嫌うものです」「二つ目は、超能力により、他人の心を読むこと、予言をすること。夢占い、土地占いなど、これらは無益です。煩わしく、私が嫌うものです。」「三つ目の奇跡とは何か。それは教えを説き、人の悩みを解決することです。これこそが最上の、そして真実の奇跡です。」(「ディーガ・ニカーヤ」)  

Posted by mc1460 at 11:40Comments(0)TrackBack(0)つぶやき

2013年08月01日

夏休みが1日増えた

 「カエサル」が去り「アウグストゥス」がやってきた――というのは暦の話です。これは英語の7月(JULY)はカエサル、8月(AUGUST)はアウグストゥスに由来しています。ローマの初代皇帝アウグストゥスは暦を変え、8月を1日増やしました。彼のお陰で、多くの子どもたちの夏休みが、1日増えたわけです。  

Posted by mc1460 at 11:49Comments(0)TrackBack(0)つぶやき