2013年08月19日

執念にも似た姿

 福岡市のヤフードーム内にある「王貞治ベースボールミュージアム」。ここには“世界の本塁打王”の軌跡が展示されています。その中で栄光の軌跡はもとより、選手の育成にかける、執念にも似た姿が感動的です。
 監督時代の2006年7月、胃がんの宣告を受けた王氏は胃を全摘しました。術後すぐに歩行訓練を開始。病室にケーブルテレビを設置し、チームの試合をチェックしました。覇気を感じない選手には、試合中に叱咤激励の伝言を伝えました。
 王氏は語っています。「努力が報われないことなどあるだろうか。報われない努力があるとすれば、それはまだ努力とは呼べない」(安枝新俉著『野球魂素顔の王監督』西日本新聞社)。あくなき向上心。妥協を許さない真剣さ――そんな王スピリッツが個々の選手の才能を伸ばし、チーム力の底上げにつながったといえます。  

Posted by mc1460 at 11:10Comments(0)TrackBack(0)つぶやき