2013年08月24日
毒矢の譬え
仏典に「毒矢の譬え」があります。たとえの内容は、毒矢に射られて苦しむ男がいました。周囲の人が矢を抜こうとした時、その男がそれを制し「矢を放った人間は誰か」「矢はどんな材質でできているのか」などと聞いているうちに死んでしまいました。この譬えは、観念的な議論よりも眼前の苦しみを解決する行動にこそ、価値があることを教えています。
仏法では「慈悲」のことを、端的に「抜苦与楽」――苦しみを抜き、楽しみを与えること、と説いています。思うだけでなく、行動するところに「慈悲」の本義があるのです。
仏法では「慈悲」のことを、端的に「抜苦与楽」――苦しみを抜き、楽しみを与えること、と説いています。思うだけでなく、行動するところに「慈悲」の本義があるのです。