2013年08月12日

長岡の花火

 夏の夜空に大輪を咲かせる花火。赤、青、黄色の光の輪が信濃川の上空に浮かぶ、山下清の貼り絵「長岡の花火」をご存知ですか。無数の見物客が丹念に描かれ、その精緻さ に驚かされます。
 彼を、天賦の才能と言ってしまえばそれまでですが、日本のゴッホと呼ばれる氏の作品が感動を呼ぶのは、細かい紙片を貼り合わせる手法の妙です。一つ一 つは何の変哲もない紙ですが、微妙な色の違い、大きさと形が組み合わされて仕上がると、息をのむ作品が生まれます。
 美しい絵ができるまでの過程は決して美しい ものではありません。汗とほこりにまみれた、一心不乱の労作業の末に完成するのです。できあがった作品をたたえても、制作の奮闘を理解し褒める人は少ない。人知れず、淡々と自分と 戦う。どんな道も、方程式は同じです。

長岡の花火 http://www.ddart.co.jp/nagaokanohanabi.html  

Posted by mc1460 at 10:32Comments(0)TrackBack(0)つぶやき