2012年07月29日
チャレンジ
“それは、まるで真っ暗な宇宙空間に放り出された感じ”でした。日本のヘレン・ケラーと呼ばれる福島智・東京大学准教授が全盲ろうになった時のことをこう述懐しています。
目が見えず耳も聞こえない氏が4年前の6月、博士号を取得しました。これは国内で初めての出来ごとでした。氏の困難に挑み、夢に向かって進む姿は多くの人の希望となりました。氏は9歳で視力を、18歳で聴力を失いました。だが、“全盲ろう者になり、二つのことを学んだ”と、平成19年春、東大の入学式の祝辞で述べています。
一つは「人間は一人ぼっちでは生きていけない」。光と音を失った氏にとって、多くの人に支えられての成功でした。支えは、感謝の心へと変わり、前進の力となったはずです。もう一つは「どのような困難な状況にあっても、可能性がゼロになるということはない。チャレンジし、現状を変革していく可能性は必ずある」と。
目が見えず耳も聞こえない氏が4年前の6月、博士号を取得しました。これは国内で初めての出来ごとでした。氏の困難に挑み、夢に向かって進む姿は多くの人の希望となりました。氏は9歳で視力を、18歳で聴力を失いました。だが、“全盲ろう者になり、二つのことを学んだ”と、平成19年春、東大の入学式の祝辞で述べています。
一つは「人間は一人ぼっちでは生きていけない」。光と音を失った氏にとって、多くの人に支えられての成功でした。支えは、感謝の心へと変わり、前進の力となったはずです。もう一つは「どのような困難な状況にあっても、可能性がゼロになるということはない。チャレンジし、現状を変革していく可能性は必ずある」と。