2016年09月03日

平均寿命

 「人間五十年……」とは、織田信長が好んで歌い舞ったといわれる「敦盛」の一節ですが、なんと、平均寿命が50年を超えたのは戦後のことです。まして、鎌倉時代は、戦乱・疫病等で、長寿を全うするのは容易でなかったようです。
 創価学会版の御書をひもとくと、日蓮大聖人御在世当時、高齢の門下が、師弟の道を意気軒高に進んでいた様子が浮かび上がります。例えば、90歳になる富木常忍の母が、丹精込めて縫い上げた帷子をご供養した際、大聖人は「自ら両目を無理し、身命を尽くして作られたことでしょう」「(この恩は)報じがたい」(968ページ、通解)と返礼を送られています。
 また日興上人は、大聖人の御入滅後も、半世紀にわたって妙法流布に生き抜かれました。「未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事」(御書1618ページ)――この「日興遺誡置文」は、亡くなる直前に記されたと伝わっています。  

Posted by mc1460 at 11:45Comments(0)TrackBack(0)つぶやき