2016年09月01日

こころはだれにも見えない。けれどこころづかいは見える

 「確かに〈こころ〉はだれにも見えない/けれど〈こころづかい〉は見えるのだ」「同じように胸の中の〈思い〉は見えない/けれど〈思いやり〉はだれにでも見える」。これは詩人・宮澤章二さんの詩の一節です(『行為の意味』ごま書房新社)「こころ」を「つかう」。「思い」を「やる」――つまり、心や思いは、具体的な行為に表してこそ、相手に伝わるものでしょう。
 近代看護の礎を築いたナイチンゲール。教え子が、不規則で激務の仕事に就いていることを熟知する彼女は、手紙を送る際、いつもこう書き添えたという。“私が何かの役に立てるなら、遠慮せずに言ってください”。その心遣いに、弟子たちは困難に立ち向かう勇気をもらったに違いありません。  

Posted by mc1460 at 13:34Comments(0)TrackBack(0)つぶやき