2012年11月21日

一歩一歩からたたき上げる

 「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた古橋廣之進氏の言葉です。日本水泳界では平泳ぎやバタフライ、背泳ぎなど特殊種目は強いが、ひたすら速さを競う自由形は弱いと語っていました。特に、100と200メートルで競う特殊種目と比べ、自由形は50から1500メートルまであり、「距離が長くなればなるほどとにかくガンガン泳いで、とことんやらないとダメなんです」と強調していました。
 氏は選手時代、1日に3万メートル泳いだそうです。あの戦後の食糧難の時代にです。しかし劣悪な環境であったが、とことんやる精神が世界を席巻しました。
 鉄鋼王のカーネギーは言っています。「地位を向上したければ、じっと手をこまねいていないで、いっそうの努力に励むことだ。これは苦しいし、へとへとに働かねばならないが、長い目で見れば、必ず得る所がある」(『カーネギー名言集』神島康訳)と。
 カーネギーは若いころ電報の配達人をしていました。毎朝、だれよりも早く出勤。町名を全部暗記し、町の人の名前を必死に覚えたそうです。そういう一歩一歩からたたき上げた人物でありました。そして後に鉄鋼王となったのです。  

Posted by mc1460 at 11:07Comments(1)TrackBack(0)つぶやき