2012年11月17日

感受性や観察力

 初雪の便りが各地から続々と届く頃です。粉雪、泡雪、牡丹雪……雪にもいろいろありますが、その分け方は国や民族等で異なっています。例えば、北極海沿岸に住むイヌイットの雪の分け方は100種類ともいわれています。雪の世界に暮らす彼らは、その質などを詳細に見分けて伝え合っているのでしょう。
 
 音程には何種類あるのでしょうか? ピアノの鍵盤の数は88ですが、米イリノイ大学の実験によると、人が耳で明瞭に区別できる音の数は約1380もあったそうです。

 雪にしても音にしても、人間は物や事象の種類・区別を、それに対する感受性や観察力が強いほど、差異が細かく認識されるという(西村佳哲著『自分の仕事をつくる』ちくま文庫)  

Posted by mc1460 at 11:08Comments(0)TrackBack(0)つぶやき