2012年10月01日

失敗

 全米の起業家育成コースの中で高い評価を得る、スタンフォード大学のシーリグ博士の講座があります。講座では学生への課題の一つに「失敗のレジュメ」があるそうです。
 日常生活での失敗に加え、そこから得た教訓も記してもらうそうです。これは成功に慣れたエリートに失敗からも多くを学べることに気付いてもらう狙いです。“失敗は、スキルを広げる挑戦をした証し”とシーリグ博士は語ります。IT先進国を支える源は“失敗こそ財産”と見る気風にある(『20歳のときに知っておきたかったこと』高遠裕子訳、阪急コミュニケーションズ)
 日本ではどうか? “横並び社会”の根強さを身をもって知った一人に、登山家の野口健さんがいます。彼はエベレストや富士山を清掃し、富士山の世界遺産登録を目指しました。この運動は当初、非難・中傷の的となりました。「日本は“失敗を嫌う社会”で、よい挑戦に対しても臆病になってしまう」と野口健さんは語っています。  

Posted by mc1460 at 12:55Comments(396)TrackBack(0)つぶやき