2012年01月31日

注意を怠らない

 新年が明けたと思ったら今日で1月も終わりです、明日からもう2月です。寒い寒いと言っていても春はすぐやってきます。インフルエンザ、風邪にはかからないように健康管理には十分注意をしていきたいものです。 
 さて、幼児が泣き止まない。いくらなだめても、らちがあかない。強情な性格なのかしら? 乳母は、あれこれ推測をめぐらせる。ほどなく産着に刺さった「ピン」に気づく。実はそれが原因だった――。フランスの哲学者アランが記す、日常よく見られるトラブルの一例です(『幸福論』白井健三郎訳)
 アランは語ります。――人がいらだったり、不機嫌だったりしても、それに対して理屈をこね上げ、“あの人の性格はこうだ”などと安易に決めつけてはならない。まずは「ピンをさがすがいい」と。

 人と人との関係においても言えましょう。心ないひとことが“とげ”となって、互いに疎遠となることも多々あります。しかも、言った本人が、そのことに気づいていない。そんなケースも少なくない。
 「民主主義とは注意を払うことである」と、宗教社会学者のR・N・ベラーは言う(『善い社会』中村圭志訳)。友の安否に注意を払い、世の中の動きにも注意を怠らない。そして誠意をもって、他者とかかわり、語ること。鈍感、無関心では、だめなのです。
  

Posted by mc1460 at 11:39Comments(0)TrackBack(0)つぶやき