2012年01月08日
子どもを信ずる親は、親を信ずる子どもを育てていく
エッセー「父の根気」(城山三郎著『打たれ強く生きる』所収、日本経済新聞社刊)の中に、ある芥川賞作家の父親の話が綴られています。
その作家は、高校時代にぐれて、警察の世話になった揚げ句、郷里を捨てて東京へ出ました。そこへ、父親からの『はがき』が届き始めました。内容は、息子の非を打つわけでもなく、さりげない近況の知らせばかり。ある時は故郷の風を運び、ある時は台所のにおいを漂わせていました。そのはがきは7年間で2000通に上りました。『はがき』を通して父は息子に無償の愛を注いでいました。それは、根本のところで、息子を信じ切っていた証です。
話は変わりますが、受験生を抱える家庭、就職してわが家を巣立つ子ども……。年が明け、親として、心配や気苦労が、最も重なる季節を迎えます。こんな時だからこそ、わが子を強く信じ、抱き締めるように励まし、成長を祈っていきたいものです。
「子どもを信ずる親は、親を信ずる子どもを育てていく」と語る識者がいます。親を信じる子どもこそが、人を信じ、人に尽くす、立派な大樹に成長していきます。
その作家は、高校時代にぐれて、警察の世話になった揚げ句、郷里を捨てて東京へ出ました。そこへ、父親からの『はがき』が届き始めました。内容は、息子の非を打つわけでもなく、さりげない近況の知らせばかり。ある時は故郷の風を運び、ある時は台所のにおいを漂わせていました。そのはがきは7年間で2000通に上りました。『はがき』を通して父は息子に無償の愛を注いでいました。それは、根本のところで、息子を信じ切っていた証です。
話は変わりますが、受験生を抱える家庭、就職してわが家を巣立つ子ども……。年が明け、親として、心配や気苦労が、最も重なる季節を迎えます。こんな時だからこそ、わが子を強く信じ、抱き締めるように励まし、成長を祈っていきたいものです。
「子どもを信ずる親は、親を信ずる子どもを育てていく」と語る識者がいます。親を信じる子どもこそが、人を信じ、人に尽くす、立派な大樹に成長していきます。