2012年01月03日

日記は自己の修養の手段

 「初日記 書くたのしさに 炭をつぐ」(『俳句歳時記』)。初春を迎え、新しい日記帳に記す喜びを詠んだ句です。「日記帳」が輸入されたのは約150年前、遣欧使節としてパリを訪れた福沢諭吉が購入し、日本に持ち帰り、その後、人々に広がったそうです。
 ロシアの文豪、トルストイが日記を始めたのは18歳。72歳の日記には「私の生涯の幸福な時期は、私がすべての生活を人々への奉仕に捧げた時であった」(中村融訳)と。日記は自己の修養の手段でした。
 私は今、5年日記を書いていますが、書いたその時より、昨年や一昨年に書いたのを見ることにより当時の情景が見事によみがえります。そうしたことにより、今の私を改めて分析することができています。  

Posted by mc1460 at 14:01Comments(0)TrackBack(0)つぶやき