2018年11月24日

新たな時代を開く要諦

 「父は、『人は一人でも世の中を変えることができる、皆やってみるべきだ』とよく言っていました」。これはキャロライン・ケネディ前駐日米大使が、山形県米沢市を訪れた折に語ったものです。
 この言葉は同市内にある第9代米沢藩主・上杉鷹山の銅像の前に掲示されています。鷹山は、父・ケネディ大統領が“最も尊敬する日本人”として挙げた人物。「あなたが国家に対して何ができるかを自問してほしい」という大統領就任式の演説は有名だが、その考え方には、鷹山の思想が深く影響していると、前大使は述べました。
 鷹山が米沢藩主となった時、藩は深刻な財政破綻に陥っていました。洪水や干ばつなどで耕地は荒れ果て、農民たちは働く意欲をなくしていました。鷹山は自ら鍬を持ち、田を耕し始めた。これは当時の社会では考えられない行動であったのです。この「率先垂範」が皆の心を動かし、改革を断行する力となったのです。
 鷹山は家臣に「なせば成る/なさねば成らぬ/何事も/成らぬは人の/なさぬなりけり」との歌を詠み贈った。いかに時代が変わろうとも、まずリーダー自身が先頭を走ることが、新たな時代を開く要諦です。納得!!  

Posted by mc1460 at 11:42Comments(5)TrackBack(0)つぶやき