2014年08月29日

カントは考えました

 幸福は誰もが望む。しかし”自分の幸福”を追求してはならない、とカントは考えました(『人倫の形而上学』)。目指すべきは「自分の完全性」と「他人の幸福」です。相手の幸せを祈りつつ、自らは鍛えと向上の日々を歩み抜く生き方だ。そこに、おのずと自身の幸福境涯も開かれることでしょう。
 これが逆になると、人の世は悲劇に陥る。つまり、相手にのみ完全性を要求し、それにより自分の幸福を実現しようとするやり方です。  

Posted by mc1460 at 11:36Comments(1)TrackBack(0)つぶやき