2014年08月09日

8月9日長崎

 広島に投下された原爆はウラン型、長崎はプルトニウム型です。なぜ2度も、なぜ長崎までも――「8月9日」は問いかけています。
 長崎で被爆した体験を紐解くと、共通する証言が得られました。「朝から空襲警報が鳴った。しかし、すぐに警報が解除されたので、防空壕から外へ出た。その後、原爆が落とされた」
 原爆搭載機を含む米軍の爆撃機B29が、少数で来襲。それを偵察機と判断したためでした。だが、大本営参謀の備忘録によると、広島に原爆を投下したB29が発したものと同じコールサインを、長崎投下の5時間前、日本軍は傍受していました(『原爆投下』松木秀文・夜久恭裕共著、NHK出版)。
 これは、2度目の投下を察知しながら、手をこまぬいていたことになります。原爆の歴史を知るほどに確信するのは、原爆とは、生命を奪う「権力の魔性」の産物にほかならないという事実です。  

Posted by mc1460 at 11:35Comments(0)TrackBack(0)つぶやき