2014年08月02日
何も知ってはいなかった
写真家の土門拳氏が撮影の依頼を受け、広島を初めて訪れたのは、原爆投下のあと10年以上たってからのことだったそうです。土門氏にとって伝聞で理解していただけの「ヒロシマ」は、もはや“過去のこと”で、忘却のかなたにありました。
ところが、である。現地に到着した氏は狼狽したという。実際、目にしたヒロシマは、なお生き続けていた。“忘れていたというより、実は、はじめから何も知ってはいなかったのだ”と土門拳氏は述懐しています。
ところが、である。現地に到着した氏は狼狽したという。実際、目にしたヒロシマは、なお生き続けていた。“忘れていたというより、実は、はじめから何も知ってはいなかったのだ”と土門拳氏は述懐しています。