2012年08月24日

最高の宝

 18世紀、琉球王国の黄金時代を築いた蔡温(さいおん)。彼は「琉球の五偉人」の一人と言われ、首里王府の行政の最高責任者である三司官に就き、多くの功績を残しました。
 哲人指導者であった蔡温は、「剣は小宝なり」「大宝はただ汝の身なり」との一文を、次のエピソードを通して残しています。「私は、先祖代々に伝わる大切な剣を、一日も怠らず磨いております」と語る少年に、おじいさんは尋ねました。「その剣以外に、おまえは何か宝を持っているか」。少年は「何も持っておりません」と。おじいさんは少年に言いました。「その剣など小さな宝にすぎない。君は最高の宝を持っている。それは君自身だ」。と。そして“君自身の生命の宝を、なぜ磨かないのか”――この問いかけに、少年は深く感じ入って感謝したそうです。

蔡温 http://rca.open.ed.jp/city-2001/person/04saion/index.html  

Posted by mc1460 at 11:04Comments(0)TrackBack(0)つぶやき